オーストラリアからの不穏なる刺客、Lo! が初来日。 その正体に迫るインタビュー!

Text By MOCHI
Translation by Tomohiro Moriya

先日インタビューをお届けしたFortitude Artist Services主催のツアーで、初めて日本の地を踏んだLo!(ロー)。いわゆるCONVERGEやNEUROSIS、CULT OF LUNAといったカオティック・ハードコアを基盤としながら、サム・ディロン(vo)の不気味すぎるパフォーマンスが妖しく光る、まさに異形のバンドだ。オーストラリアの地下シーンに足場を置きつつ、ヨーロッパ等でも評価されているのも頷ける。そのLo!の日本ツアー千秋楽となった、東高円寺二万電圧の楽屋にて、リーダーであるカール・ウィットブレッド(g)と、バンドのイメージを決定付けるサムにインタビューを行った。

――まずはそれぞれ、初めての日本ツアーの感想を教えてください。
カール「最高だったよ。日本に来るのは初めてだけど、本当に素晴らしい体験だったね。いっしょにやってくれたバンドたちも、俺たちとはまったく違うスタイルで興味深かったし、毎回すごくいいライヴができたと思う。すべてがうまくいったよ」
サム「日本はヘルシーな国だって、いろんな友だちから聞かされていたんだ。普段は自分たちの準備もあるから、サウンドチェックが終わったら対バンのことは観ないこともあるけど、今回は日本のバンドは全部見たし、ライヴが終わってからもつるみたくなるような人ばかりだった。食べ物も何を食ってもうまいし、心からグルーヴが生まれたと思う。今回はFortitude Artist Servicesが組んでくれたツアーなのはもちろんだけど、休暇も兼ねているような感じでさ。日本の歴史や文化にも触れることはできたけど、興味が尽きないし、またぜひ戻ってきたいよ」

――1日だけ、オフの日があったんですよね。金沢で観光を楽しんだそうで。
カール「これがまた最高でさ。いわゆる主要な都市ではない街で過ごせたのもよかったしし、日本海に沈んでいく太陽が、本当に美しかったんだ」
サム「海や山といった自然はもちろん、お寺とか町並みとか、公園に生えている木なんかを見てもオーストラリアとは全然違うよね。今回のツアーで運転をしてくれたスタッフが、日本のいろんな昔話についても教えてくれたんだけど、その内容ともリンクする景色で、すごく新鮮だった。それにヘヴィな音楽という観点でも、海の向こうにある小さな島国だからこそ、独自のものが生まれたんじゃないかな。すごく斬新だと思ったよ」

――日本のバンドやシーンについて、何かしら予備知識はあったんでしょうか?
カール「少しだけどね。5年くらい前に、大阪のPALMがオーストラリアに来たことがあって、そのときにいっしょにやったよ。ほかにも、Fortitudeを主催しているルークは、これまでも俺たちの知り合いのバンドの日本ツアーを組んでいるからね。そいつらから軽く話しは聞いていたよ。そして今回、やっと自分たちで日本のシーンを体験して、最高の経験をしたってわけさ」

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