オーストラリアからの不穏なる刺客、Lo! が初来日。 その正体に迫るインタビュー!

――今回の日本ツアーにあたって、あなたたちの経歴を調べてみたんですけど、情報がすごく少なかったんですよ。改めて、バンドの成り立ちを教えてもらえますか?
カール「もう10年ぐらいは経つんじゃないかな? 俺がバンドのメインソングライターで、10年前に曲を書くことで始まったんだ。それからメンバーが集まり、最初にライヴをやったのは2010年だった。当時は別のヴォーカリストがいたんだけど、そいつが辞めてサムが加入したのが5年前。それまでの活動はわりとゆっくりだったけど、サムが入ってからいろんなことが一気に変化していったよ。自分たちのサウンドを確立して、バンドが知られるようになった決定的で重要なきっかけだったんだ」

――サムの存在がそれだけ大きかったということですか?
カール「その通りだね。サムは前のメンバーとは完全に違っているし、バンドをより生々しいものにしてくれた。曲の書き方も変化したし、音楽的な方向性も進化していったんだ」
サム「加入を誘われた時点で、バンドがどんなことをしたいのかは、ある程度分かっていたんだ。だから既存の楽曲に対してリスペクトの気持ちを忘れず、かつ俺のパーソナリティやキャラクターをバンドに持ち込むことを考えた。ステージでもより激しく獰猛にパフォーマンスをしたし、今の形を作り上げることに力を注いだよ。このバンドはみんな“アルバムを作るなら、どういった作品にすべきか?”を深く考えていて、お互いに対等な関係を保ち、どんなアプローチを取るべきかもしっかりと共有している。作曲やレコーディングのときは、それをライヴでどう表現するのか、といったことまで考えているんだ」

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