Garrett Klahn(Texas Is The Reason)降臨!新宿アンチノックの夜が伝説の一夜となる!

Garrett Klahn with RENA

text by Yoshinobu Yada
Photo By Takayama Yoichi(株式会社キャンビーザライト代表、ex-DAIEI SPRAY)
DIRTY SATELLITES Photo by Kousuke(BROILER)

2/12(sun)@新宿アンチノック

まず、このGarrett Klahn(Texas Is The Reason)来日がなぜ実現したかから、書いていこうと思う。
ある日、twitterに見慣れないアカウントから「Texas Is The Reasonにご興味のある方おりませんか?」という謎の一文が呟かれた。
私は、「もしかして、来日かなにかの類か?」と思い、アカウントのRNR TOURSにコンタクトをとってみた。
メールでやりとりするに「Garrett Klahn(Texas Is The Reason)が弟子を二名引き連れて日本ツアーをしたがっている、企画者を募集している」ということであった。
これは気になる。そこで、日本一Texas Is The Reasonをアメリカに観に行っているSOONのツルイ君(日本一のrevelation recordsオタクでもある)に連絡してみた。
ツルイ君は「やろう!」と即答であった。DIRTY SATELLITESはドラムの安原くんは子供が産まれたばかりなので企画者として立つのは難しい(アダチさんはアイドルで忙しい…)。
そこで今、自由に動けるLIVEAGEとSOONの共同企画でやってみようということになった。
しかし、このRNR TOURS、聞いたことがないプロモーターである。かなりのバンドを日本に呼んでいるようだが、その海外のバンド達も知らない。
ということでRNR TOURSの脇田くんと会って話をしてみることにした。信用できる人物か確かめたかったのだ。

新宿のカフェで脇田くんと会う。彼は25歳の若者であった。RNR TOURSというのは5人の若者で運営されているプロモーターのチームでメタルコア、スクリーモ、ピコリーモ、イージーコアなどを年に20バンド以上呼んでいるとのことであった。大したものだなと思った。年から年中ツアーしているということである。
脇田くんはFULL OF HELLのTシャツを着ていた。最近来日したハードコアバンドだ。そう、彼はPNUK/HARDCOREが好きなのだ。
なかなか、王道のメタルコアなどは他の日本のプロモーターが抑えているのもあり、新人などを良く呼んでいるようだった。
そんな彼らに偶然、海外のエージェントからGarrett Klahn(Texas Is The Reason)来日の話が持ちかけられたということであった。
私は彼らが若いこと、PUNKが好きなこと、企画者から暴利を取っていないことを確認し、契約しようと決めた。
というか脇田くんがとても情熱的で真摯な青年だったため、彼を信頼してみようと思ったのが一番でかい。
だが、こちらは大人である。法的に有効な覚書をいくつか交わさせてもらい押印して各自持ち帰った。(こういう時、仕事の知識が役に立つ)
しかし、ここから、このプロジェクトの問題が浮き彫りになってくるのであった。

この来日計画を図で表すと
ギャレット⇔アメリカのエージェント⇔日本のプロモーター(RNR TOURS)⇔我々(LIVEAGE&SOON)⇔日本の各バンド
と5つの登場人物がでてくるのであった。例えば、the lost boys企画の場合
アメリカのバンド⇔はじめ君(the lost boys)⇔日本の各バンド
ととてもシンプルである。
今回はこの複雑な情報の建てつけに苦戦することになる。
アメリカのエージェントはギャレットは日本のバンドをバックにTexas Is The Reasonの曲を演奏したがっている。という情報を出した。
我々は各地の日本のバンドで候補曲を募りアメリカのエージェントに送った。東京代表のバックバンドはRENAにお願いした。演奏力の面とヨッチャンがTexas Is The Reasonの大ファン(日本盤のライナーノーツも書いている)という理由からである。
しかし、情報は錯綜し、本当に演奏できるのかは分からない状態でもあった。
しかも、Texas Is The Reasonである。日本のバンドが1996年から20年間恋い焦がれたバンドである。
それぞれの想いが熱すぎて、なかなかカオスな感じで当日を迎えた。

そして、当日、リハーサルのタイミングで軽くギャレットに「次のRENAというバンドがTexas Is The Reasonの曲を演奏するんだ。よかったら参加しないか?」と聞いてみた。
そうすると「自分はメンバーをリスペクトしている。それをやってしまうとDISRESPECTになるから、絶対にしない。NEVER!!!」と強く言われてしまった。
“DIS”。この単語なかなかでない。これはもうDISCHARGE的な感じである。「もう、これは無理だわ」と思い。RENAのよっちゃんに告げる。
どうなるのか分からないまま私はDIRTY SATELLITESで演奏をはじめた!「こうなったらなるようになれだ!とことん楽しんだもんが勝ちさ!」

一番手:DIRTY SATELLITES

DIRTY SATELLITES
自分のバンドであるため、解説は省略。楽しくできたかな。

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