UK HARDCOREの金字塔RIPCORD “POETICJUSTICE”を機材から検証する by 丸山えれくとりっく

Napalm Death、DOOM、RIPCORDと渡り歩いたベーシストJim Whiteleyの機材考察へ移る。

Jimの画像は基本的に何故か少ない上に画質が悪い。映像に至っては最早何か分からないという始末だ。
ステッカーが貼ってある上に30年も前の写真を見てもハッキリと形が分からない…
ヨーロッパ圏の安物ベースだと正直決めつけていたのだが…
下記の写真が決定付けたと言っても過言ではないので良く見て頂きたい。

昔のインタビューや掲示板などを覗いても一切情報が無いので、完全に画像だけで判断した。
一枚目の写真からボディ形状で日本製ではないか?という疑問が浮上した。
真っ先に思い浮かんだのはKASUGAというメーカーだが過去のカタログを幾つも見たが確認出来なかった。
何故KASUGAと思ったかと言えばJim所有のベースではないが、この写真を見て!?となったからだ。

ちなみにKASUGA製のベースではない。
日本製である事を拭う事が出来なかった理由はベースの木目である。
こういった木目を使いがちなメーカーと言えばAria ProⅡである。
しかしAria ProⅡにこの形状のベースは無い為、製造元(マツモク工業)で追う事にした。
日本でのOEM生産って本当に多いので探すだけで苦労したが海外に流通している物に絞った所
Westoneというメーカーがあったなと思い出した結果…
Westoneを調べてみたところ出て参りました。

Jimが使用している物と同じだと考える。
ヘッドの形状が違う物も有ったから戸惑いましたが…上記の写真と見比べても違いはない。
Jimがメインで使用しているのはWestoneのSpectrum DX(X635)というモデルの様だ。
本当にマツモク製なのか気になったので調べたところ間違いは無く1985年~87年のモデルとの事。
上記の情報が揃ってから調べた所、e-bayで30000円もあれば購入出来る模様。
Westoneは国内にもあるが別のモデルを15年以内に2本見たような…!?という程度である。

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