動画投稿サイト『DREAM FACTORY(ドリファク)』レポート by URGE FILM

DREAM FACTORY

text by kyouhey Tsuchiya(URGE FILM)

みなさん初めまして。
URGE FILMというDVDレーベルをやっております土屋と申します。
主にバンドのMV制作やライブ映像などを撮影しております。
この度バンドまわりの人から小耳にはさんだ動画投稿サイトのレポートをしたいと思います。

今回レポートさせていただくのはフジテレビさんがリリースされている『DREAM FACTORY(ドリファク)』という投稿サイトの『speech text』という機能について。

まず、ドリファクについて。
わかりやすくいえばYoutubeのような「ランキング型動画投稿サイト」です。
アーティスト、クリエイター、パフォーマーの活動の場を提供することを目的に立ち上がったサービス。

実際にサイトを見て、いくつかある機能のうち、面白いと感じた機能が『speech text』というもの。
speech textとは投稿作品の音声をAIが読み取り、自動的に字幕を生成する機能で、
「英語/スペイン語/中国語/フランス語」と4ヶ国語に翻訳が可能となる優れもの。

動画アップロード

動画アップロード画面

 

speech to text

言語設定画面

speech textを使用したい場合には、動画アップ時に字幕言語から動画音声の言語指定をするだけで、他の言語への翻訳が可能となる。注意したいのはアップロード時に字幕言語を「設定なし」で投稿し後から編集画面での変更がきかない点。

またドリファクでは動画を投稿してから、公開されるまで「事務局」の確認が必ず入る。

動画投稿者は投稿する動画がmusic videoやライブ映像だった場合、作曲者などの情報も申請が必要となる。

実際に公開されるまでの日数は1日程度だったが、土日は対応していなかったのでこちらも注意が必要。公開まで少し時間がかかる為、実際に作品を投稿する際には上記点を考慮した上で進行が必要だと感じた。逆に言うとテレビ局基準での知財チェックがしっかりされていて、権利関連の意識が高いサイトという事を感じ改めて様々な権利について考えるきっかけになる。

FALLS

URGE FILMで撮影したFALLSの動画をドリファクに投稿

さて、肝心のspeech textだが私が投稿した映像ではライブ演奏が中心なので音声認識がうまくされていなかったのか、反映されないのだが映像クリエーターとしては今後、ドキュメンタリー作品などで海外に発信したい時に活用できるのではないかと可能性を感じている。

DREAM FACTORY

DREAM FACTORYが行っているコンテスト

純粋に他で見たことの無いバンドの映像もここで見る事ができるし、色々な映像コンペを開催しているので、音楽をやってる人にも映像クリエーターにも色々なチャンスが転がっているのではないかと感じた。