Nothing “Tired of Tomorrow”

Nothing “Tired of Tomorrow”
Nothing "Tired of Tomorrow"

Nothing “Tired of Tomorrow”

Nothing…今をときめくアメリカのシューゲイザーバンドである。が、非常に興味深い変遷のあるバンドである。

このバンドのVo/Guであるパレルモは元々、Converge周辺の人間である。
ライブの最中にトラブルになり人を刺し、殺人未遂で2年間刑務所に服役している。

出所後、バンドNothingを結成し、アンダーグラウンドなハードコア/メタルレーベルのA389からデビューしている。
サウンドはイギリス人のやるようなドリーミーなシューゲーザーバンドであるにもかかわらず。
その後、アメリカ最大手のハードコア/メタルレーベルのRELAPSEに移籍し1stアルバムを発表。
そして2ndアルバムになるのが今作、”Tired of Tomorrow”である。

ドリーミーなサウンドとは裏腹に所属はすべてアンダーグラウンドのハードコア/メタルレーベルである。

Nothingのサウンドにはイギリスへのバンドへの憧れがとってみえる。
RIDEやSwervedriver, my bloody valentineなどのシューゲーザーサウンドをミックスし
THE CUREやTHE SMITHSのような儚さで表現する。彷彿されるバンドがすべてイギリスのバンドだ。

THE CUREを好むようなゴスなアメリカ人に多く見られるリストカット癖。
しかし、パレルモは逆に人を刺している。ベクトルは逆に発射されている。
サウンドというより、このパレルモという人物に興味がわいた。

パレルモは刑務所暮らしで”何か”を掴んだのであろう。
それか、激しいサウンドのバンドをやってしまうと、またライブ中に殺傷事件が起きてしまうのではないかという不安からなのか。

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