MIRRORキモトのいつだって生涯原液 ~ コイめ・オオめ・カタさはフツーで ~ vol3

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最後に、バンドって本当に素晴らしい思ったことが9月にはありました。
まず、1つ目。
前回のコラムでも書きましたが、我々にとっての盟友バンドBALLOONSが9月4日に代官山UNITにて結成20周年にしてその活動にピリオド。その彼等の最期の場で共演、これまで彼等がいたから俺もバンドを辞めずにやってこれたという本当の感謝と悲しさが交錯する時間でした。イイ歳して、ステージ上、600人以上の前で人目も憚らず涙してしまいました。それぐらいにアレ。
BALLOONSのメンバーとは、お互いにバンドやっていなければ出会わなかっただろうし、結局のところ他人だし、その他人が趣味の延長でやっていることを辞めるだけのことで、ここまで心を揺さぶられることって他にあるんですかね?と、ふと思ってみたり。そんな風に思わせてくれる、バンドってイイなぁと思ってみたり。

そして、2つ目。9月9日。ninedayswonderというバンドの15年ぶりの初期メンバーによる再結成ライブがありました。僕が初めてオリジナルバンドを組んだ時の『あんな風なバンドになりたい』と目標にしていたお手本・教科書的な永遠の憧れバンドです。このバンドのアノ時のサウンドに出会わなければ、そもそも今のようにバンドやっていなかったと思います。それくらいに影響しか受けていないバンドの15年ぶりの音に歓喜・狂乱した当日。完全に20代前半の頃の自分にタイムスリップしました。それと同時に、俺もバンド頑張ろう!と強く思わされた時間、ただの思い出アゲイン良かったね~じゃなくて、今の自分、これからの自分にゲキ入れてくれた時間でした。本当に感動しながら、そんな風に思わせてくれる、バンドってイイなぁと思ってみたり。

そして、3つ目。9月22日。ATATAというバンドのワンマンが渋谷O-WESTにてありました。彼等は皆、普段はフルタイムで働く社会人バンド。ワンマン会場は約500人位入る所。そんな普通のライブハウスよりも広い場所は彼等のライブを見に来たお客さんでパンパン。そして、大盛り上がりの時間。そんな光景を目にし、ほぼ同年代で、ほぼ同じような日常を過ごしている彼等が、500人以上の人達を熱狂・感動させている事実に奮え、刺激を受けました。音楽で飯を食っているわけではない身近な存在のハズの彼等がやたら輝かしく見えて、俺もバンド頑張ろうって素直に思わせてくれた彼等に感謝しながら、そんな風に思わせてくれる、バンドってイイなぁと思ってみたり。

20年の歴史が終わったバンド、15年ぶりに再開したバンド、現在進行形で活動しているバンド、それぞれからそれぞれの感動と刺激を受け、こんな想いにさせられるなんて…もはや、恋愛と同等。この3本のライブをもって今年の俺の夏が終わった、と思ったわけでした。

「大して人気もないのに、よくもまぁ、イイ歳してバンドなんかやってるねぇ」に返すとすれば「大して人気なくても、イイ歳していても、それでものめり込むほどにバンドってイイんですよ」ですかね。

今回のまとめ
・他人が楽しんでいることや好きなことにわざわざケチつけるヤツとはウマクやれない
・モテない男がバンドをやったからといって必ずしもモテるようにはならない代表格こそボキ
・ミドリちゃんとの多摩川河川敷で過ごした1995年の夏の夕暮れこそEMOの夜明け
・ところで、ミドリちゃんの今どんな?
・バンド由来成分のナオンと俺は水と油

次回は、『彼氏彼女のデート・飲食代のトラブル回避解決策決定版』『金アグラは青アグラの8~16倍の強さの尺度ってなぁに?』『食べログにはほとんどクチコミないけど本当にウマイ焼肉屋』を予定。

今回も駄文長文、ご清聴ありがとうございました。

追記
今月の余談
・BALLOONSのファイナル後の打ち上げ、私は翌日の仕事やら娘の退院やらがあったので不参加で帰宅。と言っても24:30頃。自宅では家族も寝静まっていました。翌日、妻に「打ち上げはどうだったの?」と尋ねられ、不参加でしたと伝えると「…はぁ?本当にさぁ、ツマンナイよね。この歳になってさぁ、次の日のことなんか気にしないで夜通し飲める機会なんてそうそう無いんだからそうしてくれば良かったのに。勿体ない」と言われ、なんてこの人は理解がある女性なんだ…と思いながら「でも、BALLOONSの連中、結局朝の10時過ぎまで飲んでたみたいよ?」と言ったら「…ソレは無いわ…無いでしょ…」と心底呆れていたR.I.P.

参考音源:Pennywise ”Stand By Me”

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