群馬県の若きハードコアパンクバンド”ixtab”インタビュー!

ixtab

まだまだ未知の面白いバンドが潜んでいるローカルシーン。北関東は群馬県にixtabという若きハードコアパンクバンドが存在する。
昨年4月のBROILER×TRIKORONAのスプリットリリースパーティにてixtabを知ったが、荒削りながらも圧倒的な衝動をストレートに吐き出すライヴアクト、ネオクラストなどの要素を感じさせつつも、説明不可能な禍々しい衝動をオリジナリティとして吐き出すサウンドに衝撃を受けた。
その後、昨年9月のixtab企画である「雑念の渓谷」に参加すべく群馬サンバーストへと足を運び、より進化したライヴとサウンドにさらなる衝撃を受けた。
まだまだ都内では知名度があるとは言えないixtabであるが、今後ハードコアパンクの台風の目として全国各地でその名前を轟かすだろう。
今回はそんなixtabのVo.GtであるToshiにインタビューさせて頂いた。
このインタビューをキッカケに是非ともixtabというバンドを知って欲しい。新たなるハードコアパンクの衝撃がixtabにはあるのだ。

写真:森武伝リュージ(猿芝居)

Guilty Forest : まずはixtabの成り立ちについてお伺いします。

Toshi : 2013年頃に結成しました。
結成当初からコンセプトは今と同じ、「反自殺斡旋体制」を掲げ、パンクである事を核にしてます。
「反自殺斡旋体制」とは、自殺は自分で死を選ばせる殺人の事だと感じていて、日本はとても多くの人が自殺で亡くなっている国なので、そういった弱い者を叩いて平然とカーストが成り立つ集団のシステムに対する怒りを、言葉としてハッキリ残したくて作った造語です。

Guilty Forest : 音楽性としてはハードコアパンクであることを軸にネオクラストなどと言われる事もあるとは思いますが、ネオクラストやカオティックハードコアを意識している部分はありますか?

Toshi : 音楽としてネオクラストやカオティックハードコアにはとても大きな影響を受けて来ました。なので、曲を作る時に自然とそういった好きな物の要素が入ってきているのかなと思います。
ただ、そういったハードコアの中の派生の事を意識はしていません。
ハードコアバンドであり、パンクバンドである事以外、出来上がる曲に自分自身で何も求めていないです。全部無理矢理なんですよ俺達は(笑)。

Guilty Forest : 具体的にどのようなバンドの影響を受けましたか?

Toshi : ixtabを始めたきっかけは、足利のTetola93とVisyaaaのスプリット音源でした。
そこからSTUBBORN FATHER、TRIKORONAなど国内のカオティックハードコア・パワーヴァイオレンス等にハマって、海外のバンドだと、kaospillot、ekkaia、His hero is gone、MASAKARIといったバンドに影響を受けました。
地元では突撃戦車、有象無象、LITTLE BASTARDS、猿芝居、など、カッコいいバンドが沢山いるので、そういったバンド達からもパンクとしての姿勢に大きな影響を受けています。

Guilty Forest : それらのバンドの影響はあるとは思いますが、ixtabの音はどこかのバンドから借りて来た音になっていなくて、言葉にし難いオリジナリティを感じます。
怒りや衝動といったエネルギーを音にしたらこうなったという必然がixtabの持つオリジナリティだと個人的に感じます。

Toshi : ◯◯みたいなバンドとか、観ていても面白くないので、多分やっても面白くないんだろうなとは思ってます。
自分の手でちゃんと音楽を作りたいと言う気持ちはずっとあります。
怒りだったり悲しみだったり、ネガティブな感情かもしれませんが、それをポジティブなエネルギーに変えられるのがパンクの素晴らしい所だと思うので、行動でそれを示し続けられる様に頑張ります。

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