「人を喜ばせるために音楽を作りたい」。ソロとして歩き始めたVelladonが語る、未来への決意。

――今後予定されている活動について教えてください。

Veladdon:Venetian Snares x Speedranchの『Making Orange Things』(2001年)を、両アーティストとレーベル“Planet-μ”の公認のもとで、全曲のリミックスを手がけます。また、映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキーの公式アプリ「JODOHAIKUS」に音楽を提供します。次回のアップデートで、僕が監督の俳句からインスピレーションを得た書き下ろしの楽曲が流れる俳句アニメが追加されます。PVが公開されていますが、このビデオにも、楽曲を提供しました。

そのほか、気まぐれに作品をリリースしていきます。不定期で、Youtubeにカヴァー曲等をアップしてもいます。とにかく、周囲の人を喜ばせるために作品を作っていますし、皆さんの期待にこたえつつ、裏切り続けていきたいと思っています。

――「自分のやりたいことの追求」と「ファンが自分たちに求めるもの」のギャップに悩んで、バランスが取れずに活動をあきらめてしまうアーティストはたくさんいます。Velladonさんの「人を喜ばせるために作品を作る」というのは、具体的にどういうことでしょうか?

Velladon:大変幸運なことに、僕は自分の音楽が、周りの人たちを幸せにするということを知っています。親しい友人、支えてくれた恩人、僕が一方的に好きな人たち、尊敬するアーティスト、家族…。個人的な関係性の人たちですが、まだお会いしたことのないファンの方々もその音楽を愛してくれたら、最高だな、と思います。
桑原茂一さん(スネークマン・ショー、クラブキング代表)からの「焦らなくていい。結局、自分の周りの人をどれだけ喜ばせることができるかだよ。結果は自然とついてくる」というアドバイスが決定的で、僕の活動の指針となっています。
音楽家は、誰かに媚びたり自分自身に嘘をついたりしなければ、それで良いのです。特にいまはひどい時代ですから、世間体や常識にとらわれて、安いサービス精神で音楽を作るという行為が、どれだけ欺瞞に満ちて無意味な行為か、僕は声を大にして言いたいです。
自分のやりたいことの追求をやめるつもりはないし、皆さんがそれを僕に求めているということも、なんとなく知っています。当たり前のことですが、僕自身が僕の一番のファンでなければいけないので、もし最後のひとりになったとしても、音楽の表現は続けていきます。

<各種リンク>
Official:https://velladon.com/
bandcamp:https://velladon.bandcamp.com/
Twitter:https://twitter.com/velladon_san
Facebook:https://www.facebook.com/velladonsan

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