サブスクリプション音楽サービス(音楽聴き放題サービス)は悪なのか?善なのか?

[目次]
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1)私とサブスクリプションサービス(音楽聴き放題サービス)
2)「水道水」と「富士の天然水」
3)悩めるアメリカのバンド
4)おわりに…(+宣伝)

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text by Yoshinobu Yada(LIVEAGE, DIRTY SATELLITES, BROILER, WEIGHT)

1)私とサブスクリプションサービス(音楽聴き放題サービス)

私はサブスクリプションサービス(音楽聴き放題サービス)を去年あたりからかなり使っています。

毎日10枚くらいの新譜、旧譜(EP、シングル、アルバム)をチェックします。月で300枚。年間3000枚くらいですかね。夜寝る前に2時間。通勤往復に1時間。
メタル(デスメタル、スラッシュ・メタル、NWOBHM)、ニューウェイブ、エレポップ、インディーロック(シューゲイズ、ネオアコ含む)、パンク・ハードコア(EMO、メロディック、POP PUNK、YOUTH CREW、NYHC、ニュースクール、ビートダウン、クラスト、グラインド、ストーナー、Jap系、METAL PUNK)、日本のPOPS、海外のPOPS、K-POPなどを絶えずチェックします。気に入ったものにどんどん絞っていき、繰り返しももちろん聴きます。

主なサブスクリプションサービスはApple Music、Spotify、Google play music、日本だとAWAやLINE MUSICなど多種多用にあります。

Google play musicはインディーロック、メタル、パンク・ハードコアの品揃えがいいのですが、15GBダウンロードしたところでアプリの動きが重くなり使い勝手があまりよくないです。が、嫁さんとファミリープランに入っていて、月額1480円を私が支払っています。

もう一つSpotifyというサービスにも入っています。このサービスは無料で音楽が聴けるのですが、広告を無くしたかったり、アルバムの曲順どおりに聴きたかったら、有料会員になる必要があります。980円です。とにかくアプリが良くできています。美しいとさえ感じます。35GBまでダウンロードできるのを確認しました。
あとは僕はあまり使わないのですが、プレイリストを公開できるので、そこでアピールできたりもします。

Apple Musicは自分のリッピングしたライブラリとストリーミングのライブラリが混じって気が狂いそうになったので使うのはやめました。

私はこの2つのサービス(Google play musicとSpotify)に月に2500円支払っています。
日本のパンクバンドの新譜や旧譜はサブスクリプションにほとんどないので、それは毎月BASEやDISKユニオンで買っています。
転職して給料が下がった(やりたい仕事を選んだら、給料が下がるの法則)のでレコードに使えるお金もなく、サブスクリプションは本当に助かりました。
妻から「いい加減、もうレコード買うのやめて、息子の習い事とかにお金を使えよッ!」と言われたのもあります。

しかし、安い値段で音楽を聴いているというのはアーティストに対して「借りをつくっている」感じがします。自分も作り手の端くれだからでしょうか。なので、とても気に入ったアーティストのTシャツなどは日本やアメリカから直輸入で買います。毎月何枚も買います。

あとは来日ですね。サブスクリプションで気に入ったアーティストの来日には必ずいこうと努力します。POWER TRIP来日なんかはとにかくライブで散財する予定です。こうしてアーチストにロイヤリティ(忠誠)を誓う(MANOWAR的なやつ)のです。

私は中学生時代からお金を全てレコードとCDにつぎ込んできました。コレクションは7000枚以上あったと思うので2000万円近くは余裕で使っていると思います。
なので、どこかでお金を使うのをもうセーブしたかった。でも、セーブしたと思ったら、Tシャツに興味がいって(Tシャツで通勤できる会社なのでスーツみたいなもんか?)、毎月数万円はバンドTシャツを買っています。

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