サブスクリプション音楽サービス(音楽聴き放題サービス)は悪なのか?善なのか?

4)おわりに…(+宣伝)

ということで、私もサブスクリプションに自分の音源を流してみることにしてみました。
THIS WORLD IS MINEとLINEのディスコグラフィーを全世界であらゆるサブスクリプションに流してみました。

これは実験です。どのくらい聴かれるのか。全然聴かれないかもしれませんが。
海外に友人がいらっしゃる方はご紹介いただけるとありがたいです。国内だけで完結したバンドだったので。Youtubeにどこかの国の人がパラパラあげてくれているのですが、だったら、サブスクリプションでちゃんと聴いて欲しいというか。
どのサブスクリプションサービスでも聴けるはずですので「THIS WORLD IS MINE complete discography」「LINE complete discography」で検索してみてください。

もうすでにこれらのディスコグラフィーは欲しかった人はみんな手に入れているだろうから、ほんのちょっと聴いてみたかった人に向けてのアクションです。
気になるのは手数料です。TuneCoreという会社を通じてアルバム一枚を一年間で5000円でサブスクリプションに流しました。はたして、5000円以上売り上げてくれるのでしょうか。
私はiTunesに一時期POWER ELEPHANT!の音源をおろしていたのですが、管理会社に手数料を引かれて、手数料のほうが売上よりも多いなんてことがあって悲しくなったことがあります。

私がやっていたレーベルPOWER ELEPHANT!ですが、やはり、如実に2012年くらいからリリースするCDが売れなくなったのを感じました。
2008年にリリースしたTHIS WORLD IS MINEは、初日に1500枚売れたのですが(いきなり〇〇万円以上振り込みがあり、メンバー皆で豪遊しましたw)。
CD-Rに録音できるようになったりデータを転送できるようになったのが影響してか2012年くらいにはもうあまり新譜をリリースしても売れなくなりました。初回オーダーで100枚とか。。。
でもバンドはレコーディング代をバンバン使ってきます。POWER ELEPHANT!はレコーディング代金を全額払うレーベルでした。50万円使ったバンドもいました。もちろん支払いました
で、それで段々、収支が合わなくなり。。。家族のことを考えると止めるしかなくなりました。
あと、出したかったバンドは全て出せたからというのもあります。作品はここから買えます。

なので今は私のバンドはレコーディング代を安く済ませながらも最高の音を作れる環境を常に探しています。
で、それは私のホームタウン”南千住”で実現できそうです。興味のある方はお教えしますよ!

私としては、
・できるだけ、工夫して安く最高音質で録音する。
・アートワークには一切手を抜かない。手に取って見てもらいたいから。
・新譜はCDで出す(レコードはもう作るのに金がかかって我々には無理)
・数年間はCDを頑張ってツアーと信頼できるレコード屋で売る。
・もうこれ以上売れないと思ったら、サブスクリプションに流す。(ちょっと興味のある人にリーチする為)
という方法がいいかなと思っています。

レコード屋にとっては厳しい時代です。特に洋楽の新譜を扱っている店舗は厳しいと思います。
ユニオンなんかは中古のレコードが調子がよさそうですが。私はコレクターではないのであまり興味がわきません。

沢山音楽を聴いて、好きなバンドのTシャツを着て会社に行って、ライブに行って酔っ払う。
それができれば私は幸せなのです。

「どうしてもレコードがいい!」「CDがいい!」「フィジカルがいい!」というのももっともです。
ただ、私はこの税金が上がりまくる国で贅沢ができなくなった人間なのです。
新卒のときの2倍くらいは天引きされているような気がします。
家にも毎月きちんとお金を入れないといけない。

私はこのサブスクリプションモデルが正解なのかは分かりません。
おそらく、次のビジネスモデルもでてくるでしょう。

バンドキャンプなんかも面白いですしね。直接バンドにお金を入れてサポートできる。
素晴らしいアイデアです。

昔は「iPodなんて絶対買わない、CDウォークマン以上の発明は無い!」とおもっていた10年前。
気がついたら、mac製品の素晴らしさにやられて、家中、すべてmac製品になってしまいました。
「サブスクリプションなんて、音が悪いに決まってる!」
気がついたら、サブスクリプションで毎日、新譜、旧譜を漁ってました。
私はシフトしやすいタイプな人間みたいです。

シフトしない人もいます。それも素晴らしい。

しかし、金がない。。。なんとかバンドも生活もやりくりしなくては。。

最後にこんなサブスクリプションの使い方をしているバンドもいるみたいですね。
「メタリカ、スポティファイのデータを使って都市ごとにセットリストを変更していることが明らかに」

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