吉祥寺が激情の街と化す!Nebraska(オーストラリア)Japan Tour ファイナル レポート

Nebraska

次はAsthenia
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Asthenia
Astheniaは90年代初期のアメリカ/ヨーロッパのemoを総括したようなバンドである。
それこそ、Swipeの単独7インチ “How are you, hiroki?” の頃のサウンドだ。
しかし、新しいギタリストが入ったことで、少しサウンドに変化がでてきている。
新しいギタリストはニュースクール畑の人のようで少し、ビートダウンするようなパートが自然に組み込まれていたりする。
また、正式ドラムの方が現在海外にいるためにTragic film(power violence)/Make it last(youth crew)などで活躍するアキオ君が現在ドラムを叩いているのだがこれがパワフルで凄い。
ちなみにこの日のアキオ君のTシャツはby the grace of godだった (笑)(私が20年前に聴いて、THIS WORLD IS MINEのヒントにしたメタリックEMOバンドである)
彼のパワーがAstheniaのハードコアパワーを上げているようにも感じる。それこそユールクルー並みに疾走するパートがあったりもする。
アキオ君は最後のほうの曲で、ブレイクで服を脱いだかとおもったら、ドラムキットを放棄して、客席へダイブ、そのまま客席をサーフし一周してドラムに戻って曲を再開するというアクロバティックな技を披露していたw 

Astheniaのギターのラクヤくんは見てるだけで面白い。自分の激情のイメージをここまで顔で表現する人を私は知らない。話すともっと面白い。
私はAstheniaのことを「Asthenia ナード クルー」などと呼んだりもしていたが、ナードな感じに一本の花をそえるイケメンボーカル、ヒロシ君。
ヒロシくんのステージアクションはネモジュンさんを彷彿させる。スタイリッシュだ。語りから絶叫し、ダイブ!
Turning Pointのカバーなども最近はしているようで、これがまた燃える。
非常に会場も盛り上がり、爽やかで最高のライブだった。

最後にNebraska
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Nebraska
オーストラリアのバンドNebraska。今回のツアーで解散が決まっている。
音はかなり表現しづらいが静かに燃え上がる90年代的な激情バンドだ。
実はNebraskaのカセットのダウンロード・クーポンも我々LIVEAGEがサポートしており、私は音源を事前に手に入れていた。
なのである程度曲は把握していた。
カセットの印象では爆発するパートが少ないために渋く感じる人も多い、難しいジャンルの音楽にトライしているなと思った。
ライブはボーカルの方の人柄が素晴らしくよかった。MCを日本語に訳し、お客さん全員に伝える姿勢など素晴らしかった。(Cut The Tensionの方がステージで訳していた)
90年代に日本に来日した海外のバンドはよくこれをやっていて、吉田さん(GRACE, TAMI, THE HAPPENING)などがステージで訳して海外のバンドの気持ちを伝えていた。
これは絶対に今でもやったほうがいいと思う。一気にバンドとお客さんの距離が縮まるからだ。
MCでは「このNebraskaの仲間たちと、こんな遠いところまできてライブ出来ているのが夢のようだ。Nebraskaは解散するが、我々は真の友達なんだ。日本の皆さんに心からありがとうと言いたい」
といった内容だった。人の良さと正直さが顔にでているボーカルである。
正直いうとNebraskaは地味なバンドである。オーストラリアにもスクールカーストがあるとおもうが、そんなに人気のある階層にいたメンバーではないと思う。
そんなNebraskaがオーストラリアからでてきて、日本の吉祥寺で解散ライブをする。それだけでドラマだ!
周りからみていてNebraskaとAsthenia、Cut The Tensionとの信頼関係はとても固いのがわかった。それだけでツアーは成功と言えると思う。

会場も感傷に浸りながらも盛り上がり、Nebraskaの最後のSHOWに相応しいライブだった。

 

おまけ:AstheniaのUKツアーの模様

PS.
例えばアメリカのBRAIDは話すとわかるんですが、彼らはスクールカースト高いです。なんで私みたいなものはあんま相手にされませんでした(笑) 私は根にもっているぞw

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