メタルコアの過去と未来をつなぐホープ、その名はGraupel!アルバム『Bereavement』リリース記念インタビュー!

――2017年に、Crystal Lakeが主催するTrue North Festivalに出演して、新木場スタジオコーストに立ったよね。バンドとしてもかなりの大舞台だったと思うけど、どうだった?

Yuu「面白かったですね。でも、スタジオコーストってそんなに大きくないんだなって思いました。True Northに出るときに初めて行ったんですけど、もっと幕張メッセくらいのところを想像してたので。2000人ってこのくらいなんだなって冷静に思ってしまいました」

Sota「僕ら、出演時間は早かったんですけど、すごくタイミングがよかったのか、来ていたお客さんのほとんどが観てくれてたと思います。人数も多かったし、初めて僕らを観てくれた方も多かったにも関わらず、レスポンスも相当よかったのは嬉しかったですね」

――それだけに、アルバムへの期待値はかなり高かったと思う。実際聴いてみると、イントロとなる1曲目以降、全編とにかく速く、激しい曲で固めてきたよね。初のアルバムだし、もっといろいろな手の内を見せてくるかと思っていたから、かなり意外だった。

Sota「一応、ストックとしてはミドルテンポの曲もあるし、アルバムのデモ段階ではやってみたんですけどね。今回はやめておこうということになりました」

Yuu「勢いを出したかったのもありますし、これからツアーを廻るときに、200人くらいのキャパの場所で、僕らを初めて観る人も多いと思うんですね。そのときにいきなり壮大な曲でも盛り上がらないだろうし、むしろファストで、ここでモッシュするんだ、ここはシンガロングなんだってわかりやすいほうが求められるかなと考えて。これぐらい攻めたほうがいいだろうということでこの形になりました。曲順も、僕の中ではこれ以外はあり得ないって感じですね」

――今は誰でも、綺麗な音で作品が作れてしまう時代だよね。それでもこのアルバムはものすごい勢いと、バンドのテンションというか熱量が詰め込まれていると思う。レコーディングはどうだった?

Yuu「勢いのある、ライヴのような感じは、かなり意識して録りました。細かくセクションに分けるんじゃなくて、できるだけまとめて録るような感じにして。でも、ギターはとにかく速くて大変でした(笑)。ライヴでは普通にやっていたとしても、いざレコーディングでかまえて弾いてみると、やっぱり速くて難しかったです」

Sota「最初の頃はしゃかりきに叫ぶことしかできなかったんですけど、レコーディングでもエンジニアの人やYuuからいろんなディレクションをもらったし、それまでの練習とは違った方向から自分の声や歌い方と向き合うことで、ヴォーカルとしての幅は広がってきたと思います。でも最後に録った“Bereavement”の、ほんの一ヶ所のフレーズだけでめちゃめちゃ時間がかかっちゃって、最悪でした(笑)」

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