SNSをチェックしてみると、メンバーはどうやら
干川氏
福本氏
大本氏
のオリジナルメンバーに加え、
ドラムにリッキー氏(llama , YeYe他多数)
ギター他に金谷ワタル氏(dry river string, ex.Lainy J Groove)
を迎えた編成であるとのこと。
リッキー氏もワタル氏も京都で長くプレイし続けている非常に信頼の置けるプレイヤー達である。面白いのは、up and comingが現役で活動している時にはそこまで積極的に絡んでいるようには見えていなかった二人とごく自然に共にプレイすることになったように見える事実だ。
これこそが、up and comingのメンバーが絶えず持ち続けている視点、「その時自分たちが良いと思ったことをやる」、「良いものは良いと認める。簡単に線を引かない」の実践に他ならないと僕は思うし、一番重要な部分ではないかと感じるのだ。だからこの人たちに認められると嬉しいし、仲良くなった今もいつだって緊張感を保ち続けている。
僕らbedは間違いなくup and comingチルドレンだ。bedを初める前の前身バンド時代、自分たちのサウンドや活動を見つめ直す機会を作ってくれていたのはいつだってWHOOPEE’Sで働くup and comingのメンバーから誘ってもらったライブへの出演、共演だったし、ある日福本さんから言われた
「いつでも当たり前にそこにある白ご飯になったらあかん。自分たちがいないと成立しないメインディッシュになれ」
という言葉や、ライブハウスのノルマに悩まされていた時の
「自分たちを安売りするな。いらんところでバンドを疲れさせるな」
という言葉は今も礎としてずっと自分の中にある。僕やMIRRORの木元さんは良く福本さんのことを『至宝』と呼んでいるけれど、上記のような金言を見ればその意味が少しはわかってもらえるのではないだろうか。
ライブの打ち上げを京都三条の『龍門』でやるようになったのもup and comingの影響だし、龍門のオーダーに関しては福本さんの右に出るものはいないとすら思っている(マジで一度一緒に行ってみてほしい)。
良いものを良いと思う姿勢、貪欲かつ軽やかに生きることのかっこよさも全てup and comingから学んだと言っても過言ではない。機材も一部譲り受けているし…(まさか復活するとは)
確固たる哲学を持ち、ある種の頑固さと軽やかさを併せ持った稀有なバンドであるup and coming、伝説なんか糞食らえとばかりに10年という歳月を経て復活する、その意味を考えるだけで今夜も妄想が止まらないのだ。
ライブを見に行ける人は、しかと彼らの確固たる自信に裏打ちされたサウンドに酔いしれてほしい。
メンバーの人柄やエピソードは枚挙にいとまがない為、近日配信予定の僕のPodcast『bed山口のwaiting room Podcast』UP AND COMINGゲスト回をチェックお願いします!