LIVEAGEメンバーが選ぶ2020年ベスト!

MOCHI
AKSK
テル
yu mikawa
MUNEHIRO MACHIDA
TAKAHASHI

 

◆YADA(DIRTY SATELLITES, WEIGHT, BROILER, LIVEAGE RECORDS)

2020年、よく聴いた音楽、ベスト12です。次点はカイリー・ミノーグ、GRIMES、PHOEBE BRIDGERS。 去年は今まで通りの生活はできませんでしたが、今まで通り音楽は聴きまくりました。それが私にとっての生きる糧になり、希望です。 今年も聴きまくりますし、曲を作りまくりますし、演奏しまくります。それしかできませんからね、私なんぞは。 LIVEAGE RECORDSも時間のある限り、自分のワクワクするエモ、メロディック、ハードコアのレコード、Tシャツ、書籍を仕入れますので今年も宜しくお願いします!

01. CHAMBERLAIN『Red Weather LP』

元SPLIT LIPという激情HCバンドで、Dog House Recordsを拠点としていたCHAMBETLAINが20年ぶりにアルバムを出しました。クラウドファンディングで270万円という金額を集めレコーディングされた今作は非常にビビットで素晴らしいです。
いち早くオルタナティブ・カントリーサウンドを鳴らしていたEMOバンドとして認知されていますが、この作品は更にその先をみせてくれます。アメリカン・ロックでありながら、シンセなども使われています。非常にボーカルの力量があるバンドでHootie & the Blowfishの代わりに1000万枚売れてもおかしくないバンドです。

 

02. WAYS AWAY『st LP』

去年、我々が招聘し来日したSAMIAMのギターのセルジー・ルブコフが新バンドを結成し、アルバムをリリース。STICK TOU YOUR GUNSというメタルコア系のバンドのヴォーカルを起用し若返りを図り、ドラムはなんとBOYSETSFIRE。どこを切ってもセルジーのサウンドなので、曲はSAMIAMやKNAPSACK、SOLEAが好きならいけます。このSTICK TO YOUR GUNSのヴォーカルが非常に歌心があり、また、BOYSETSFIREのドラムもさすがの強靭さです。
メジャーを経験しているセルジーなんで、クオリティは申し分ないデビューアルバムとなりました。

 

03. BE WELL『The Weight And The Cost LP』

DCのストレートエッジバンドのBATTERYのヴォーカルのブライアン・マクターナンがBANE、CONVERGE、TEN YARD FIGHT, DARKEST HOURのメンバーを引き連れ、エモーショナルメロディックHCバンドのアルバムを発表。これが凄すぎた。LIFTIMEの”Hello Bastard”以降、更新されることのなかったエモーショナルメロディックHCの壁を初めて壊せそうな作品です。
非常に独特でエモーショナルなブライアンのヴォーカルにエクスペリメンタルなギターが加わり、新しいエモーショナルメロディックHCを作っています。
歌詞も内面にフォーカスしてあり、メンバーが愛するVERBAL ASSULT、RITES OF SPRINGの影響を感じます。今年一番のHC作品かと。

 

04. CHANGE『Closer Still LP』

元THE FIRST STEP, KEEP IT CLEAR、 BETRAYED、 GAG、 ODD MAN OUT、 CHAMPIONのメンバーからなるYouth Crewバンドのデビューアルバム。歴戦のツワモノが非常に複雑な曲構成のYouth Crew ストレートエッジサウンドを構築しています。演奏力は一級品。
言ってみれば88年までのYouth Crewハードコアのアイデアと音質を現代にアップデートしたような作品。今、一番ライヴがみたいバンドといえるでしょう。

 

05. CONSTANT ELEVATION『st 7inch』

元THE MOVIELIFEのヴィニー・カルアナ(vo)とYOUTH OF TODAY、RIVAL SCHOOLS、CIV、GLASSJAW、JUDGEなどのドラマーのサム・シーガーのバンドのデビューEPです。これが、曲がすばらしいメロディックHCなんです。乱暴に言ってみれば、LIFETIMEとRIVAL SCHOOLSの融合のような。THE MOVIELIFEのヴォーカルがこんなに才能に溢れているとは知りませんでした。彼のヴォーカルは素晴らしいです。
他のメンバーは流動的なようですが、WORLD BE FREEというバンドのメンバーが手伝っているようです。2nd EPも素晴らしいです。

 

06. DON’T SLEEP『st 12inch EP』

元DYS、DAG NASTY、ALL、DOWN BY LAWのヴォーカル、デイヴ・スメリーの新バンドの5曲入りEPです。これがDAG NASTYを現代に蘇らせたようなメロディックHCで最高です。老いてなお、お盛んなデイヴは他にもバンドやりすぎでリリースもしすぎなのですが、どの作品もクオリティーが高く信用できます。
一生ついていくぜ兄貴!

 

07. BEABADOOBEE『She Plays Bass』

フィリピン生まれ。イギリスで活動しているBEABADOOBEEのシングル。THE 1975のレーベルに招待されたり、数々の新人賞を総なめにしているフィメールSSWです。THE SMASHING PUMPKINSとDINOSAUR Jr.をミックスしたような90’s シューゲイザーロックサウンドに、オジサン達はメロメロです。なぜか、今年リリースされたアルバムにこの名曲は入っていない…

 

08. MITSKI『Puberty 2 LP』

JAPANESE BREAKFAST、JAY SOMなどアメリカで盛り上がるアジアン・フィメールSSWの中で一番好きなアーティスト。中でも、このアルバムの“Your Best American Girl”という曲の美しさ。「アジア人と白人のハーフの私はあなた(白人男性)のベスト・アメリカン・ガールになれない」という歌なのですが、非常に現実を映し出していながら美しい映画のような曲です。MVも必見。

 

09. DUA LIPA『Future Nostalgia LP』

2015年にデビューし、またたくまにフィメールPOPS界の頂点に立ったUKのアーティスト。圧倒的な美貌と声質。このセカンドアルバムではソウルと80’sサウンドの融合のようなサウンド。ライヴもみましたが、一瞬で会場を支配するダンスと声の力が凄いです。とにかく聴いていて力をもらえる作品。

 

10. Rina Sawayama『Sawayama LP』

イギリスの日系人の2ndアルバム。これが、椎名林檎のようなJ-POPとマドンナをミックスしたような、非常にパワーのある作品。 イギリスを中心にフィメールPOPS界でブレイクしており、エルトン・ジョンなども魅了されたよう。 世界観も独特。西洋人がみる日本の未来をディストピア感を通過しながらもハッピーな視点で見ているような感じ。 発信力も素晴らしく独特の見た目も武器になっていて目が離せません。

 

11. Maika Loubté『Closer LP』

日本の女性のエレクトロポップスのアルバム。去年の作品ですがレトロでエレクトロなシンセサウンドにエモーショナルなボーカルがのりつつ、非常にPOPな曲が素晴らしすぎる1枚。一時期は彼女の作品ばかり聴いていました。なんとインディーズながらMAZDAの新車のモデルと音楽を担当することになり、今後、ブレイクしていくのではないかと。

 

12. Charli XCX『How I’m feeling now』

UKのフィメール・エレクトロPOPSの異端児。2020年のコロナ禍にあり、自宅でスピーディーに作られたであろうデジタルアルバム。これがいい感じにグダっていて、とても心地よい。以前は非常にPOPなメロディを使ったダイナミックな楽曲を作っており、ライヴも観に行きました。しかし、有名になればなるほど彼女はアンダーグラウンド的なサウンドを志向していくようになる。前述のDUA LIPAとも親友であり、テイラー・スウィフトのスタジアムツアーの前座で世界のスタジアムを回ったりもしたが、彼女は有名になることよりも、あくまで自分の音楽を作ることにフォーカスしていると思う。

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