LIVEAGEメンバーが選ぶ2020年ベスト!

MOCHI
YADA
AKSK
テル
yu mikawa
TAKAHASHI

 

◆MUNEHIRO MACHIDA

本人のnote記事より抜粋。記事全体はこちらから見られます!

01. Climb the Mind『蕾』

名古屋の唄心秘宝の3人組クライムザマインド。前作「チャンネル3」から3年。超名盤の2nd「ほぞ」から10年を経ての4thアルバム。毎回、とにかく最高の一言しかないのですが、今作もものすごい。シンプルな3ピースバンドながら、風景や景色が目の前に突然広がって見えてきてしまうようなこの音像。唯一無二。

02. Phoebe Bridgers『Punisher』

     

LA出身の女性シンガー・ソングライター。2枚目のフルアルバム。前作以降、Julian Baker・Lucy Dacusとのユニット「Boy Genuius」やConor Oberstとの「BetterOblivion Community Center」を経ての新作。今年、The Nationalのオープニングアクトとして来日が予定されていたんですが、新型コロナで中止になってしまいました。前作も素晴らしかったけど、今回はもう完璧の一言。永遠に聴き続けたい一枚。

03. SLOW PULP『MOVEYS』

シカゴを拠点とする4人組インディーロックバンド。 Winspearからのファーストアルバム。ほんのりシューゲイザーっぽさもあるし、ドリームポップ感もあるし、エモを感じさせる部分も。繊細なボーカルとメロディーがとにかく魅力的。Audiotree Far Outでスリフトショップで収録したライヴ映像があって、カジュアルな雰囲気とバンドの持つ空気が似合っていて、とても素敵でした。同じような自由なシチュエーションでのライヴを見たいところ。

04. Adrianne Lenker『Songs And Instrumentals』

Big thiefのボーカリスト、エイドリアン・レンカーによる3rdソロアルバム。4ADからのリリース。「Songs」と「Instrumentals」という2枚のアルバムの同時リリースということになっており、コロナ状況でツアーが中止されたため、山小屋にてアナログ機材のみでレコーディングされたというアルバムになっています。環境音やざらざらした質感を残した音は、生々しくて感情的。歌もエモーションが滲みまくっている。

05. STATUES『Holocene』

スウェーデンの初期Starmarket、Kevlarのメンバーによる現在進行形バンド。前述2バンドの雰囲気をしっかりと感じさせつつ、少しDCっぽさをプラスしたサウンド。Sunday’s Worst Enemyまでのパンク感強めなStarmarket的。好きじゃないわけがない。ウェーデンのこのタイプのバンド、ほんとにどれも素晴らしい。復活Starmarketももちろん最高なんだけど、こちらにもがんばってもらいたい。

06. beabadoobee『Fake It Flowers』

フィリピン生まれロンドン育ちのBeatrice Kristi LausによるソロプロジェクトのDirty Hitsからの1stアルバム。90年代オルタナティブ、グランジをがっつりと経由して現在のドリームポップに落とし込んでる。モロに当時のオルタナなのに、新鮮。最高。リリース記念の配信ライヴも最高でした。ライヴが見たすぎる。
https://www.youtube.com/watch?v=OUEkLq0apwY

07. Skullcrusher『Skullcrusher』

LA出身のSSW、Helen Ballentineによるプロジェクト。Secretly CanadianからのデビューEP。なぜかアートワークがやたらとパンクでかっこいい。このあたりは、Phoebe Bridgersのメタル風なアートワークの好みとかとも共通してる。ついついTシャツもゲットしてしまった。

08. Mock Orange『The Bridge』

Mock Orangeの久々のリリースとなった10インチのミニアルバム。初期のBraid、Cap’n Jazz的なエモサウンドも大好きですが、3rd以降のより開かれたオルタナカントリー的なアプローチも好みなので、地道に活動を続けてくれていて嬉しい限り。2018年には1st「Nines and Sixes」の再現ライヴでの来日もありました。そろそろアルバムでがっつり聴かせて欲しい。

09. Christian Lee Hutson『Beginners』

シンガー・ソングライター、Christian Lee HutsonのAntiからリリースのファーストアルバム。まったくの予備知識なしで、Phoebe Bridgers初来日公演でのサポートアクトとしてライヴを見ていました。Phoebe Bridgersによるプロデュースで完成したこのアルバムはその日のライヴの印象をさらに大きく更新する素晴らしい作品となっていました。Elliot Smith的な繊細な歌と、フォーキーなサウンドはじんわり日常に染み込んでくる。Conor Oberst、Ethan Gruska、Lucy Dacusといった豪華なサポートも好みすぎ。

10. Waxahatchee『Saint Cloud』

アメリカ・アラバマのKatie Crutchfieldによるプロジェクトの5枚目のアルバム。元P.S. Eliotということで、エモ・ギターポップ方面の印象を引き継いでそれまでのアルバムも聴いていましたが、本作で大化け。カントリーやフォークを取り入れ、メロディーセンスが爆発。余分な装飾なし、シンプルだけど、ずっと聴けるアルバムとなりました。

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