区切りのよい5回目まで続けることができました!!改めて毎回読んでくれている皆様に感謝感謝です。
さてさて作者遅筆のため発表が遅くなってしまいやや旬をハズしてしまいましたが、祝!アルバム発売みんな大好きBROILER特集!!ということでボーカルのコウスケ君とドラムでありらーめんHAGGY店主にして筆者の15年来の盟友ハギー、そしてジャケットをデザインしたステンスキの佐藤穣太氏a.k.a Richard Neville Ⅲ にインタビューしました。どうしてもBROILERはギターの矢田さんがスポークスマンを勤めているので彼の言葉で語られることが多いのでちょっと新鮮な視点で語られるBROILERに触れることができるんじゃないかと思いました。
text by TxBxT(THINK FIX)
Photo by Katsuki Mitsuhashi
まずはボーカルのコウスケ君のインタビューからどうぞ!既にBROILERの音や演奏に触れた方はご存じですが彼独自のステージアクション、ルックス、叫び、そして世界観がBROILERが持つオリジナリティに大きく寄与しています。
東京の一部では既に「ベスチャル君」というニックネームがついたとかついてないとか?など東京以外の土地ではまだまだ謎の多い彼自身と彼のバンド遍歴、そして誰もが気になる「ベスチャル」という言葉に込められた思いとは?
—それではまず自己紹介とバンド遍歴、影響を受けたバンドを教えてください!
BROILERのコウスケと申します。インタビューをして頂いてありがとうござます!不慣れですが、よろしくお願いいたします。
バンド活動を始めたのは、中学3年の頃に学校の友達とNAPALM DEATHのカバーバンドですね。まったくカバーできませんでしたが。
その後、20歳前後でwombというバンドでボーカルをやるようになりました。このバンドは、初期cave in、botch、despairなどに影響を受けたサウンドで、結構やりたい放題できるバンドでしたね。何でも詰め込んじゃえ!みたいに。今でも精神的支柱となってます。
wombが解散すると、4年ほどtoxic absorbedというバンドを行いました。さらに僕の趣味丸出しのバンドで、revolucion Xや初期ratos de porao、pirexiaとか、ポップ感のある南米ハードコアパンクサウンドを目指して活動しました。結局7epも作ったんですけど、発売前に解散してしまい、あまり出回ることもなく終わってしまいました。
その後は、women’s college& the head shotsというバンドを現Dirty Satellitesの安原(wombも一緒)と始めました。数回ライブを行っただけでしたが、その時自分の体調が悪かった時期で、バンド活動を再開するのにとても助けてくれたバンドです。
その後、安原の紹介を経て2011年頃、BROILERに参加しました。
BROILERと並行してDAYBREAKというバンドでbassを弾いています。DAYBREAKの中心である石浦さんに誘われ、現The☆CHARGEのドラム東宮さんと共に3人で活動しています。18年ぶりに弾いたベースがここ3年で楽しくなってきてライブもたくさんやらせてもらっています。
現在BROILERのお休み中に、西之カオティックのオリタ君のお誘いでBERRRYYYでもヘルプボーカルをさせていただいてます。
影響を受けたバンド…む、難しい!いまだに影響を受け続けていて、考えると日が暮れてしまいますね(笑) やはり中学生の僕の心を鷲掴みにしたNAPALM DEATHの日本盤1st/2ndカップリングは大きいです。BROILERの曲作りで言いますと、初期のsodomやsepultura、morbid saintなど無軌道なスラッシュメタルに、sarcofagoやmystifier、expulserのロウな南米ベスチャルメタルに影響受けています。あとdead kennedys! でも、BROILERそのままのサウンドにはなりませんね。
IRON MAIDENのpower slave を聞いた時の全身を駆け巡る衝撃も付け加えます。強くなった気がしました。
—濃厚な回答ありがとうございます!コウスケ君がベスチャルという概念を持ち込んだことで明らかにBROILERというバンドに変革をもたらしたと思います。
提唱するベスチャルについても語ってもらえますか?
ベスチャルという言葉は提唱というよりも、そう呼称されているバンドに僕が影響を受けていて、タイトルに入れました。
僕の中のベスチャリズムは無軌道かつロウであり、野に放たれた野獣が暴走しているようなサウンドだと勝手に思っていまして。
ただ、BROILERは4人全員アクの強い人間で、一度もコンセプトを持って曲を作ったことが無いです。勿論ベスチャルメタルの影響もありますが、もっと様々な表現が混沌としていてまとまってなくてバラバラだけど、その野獣が吠えながら闇を爆走しているイメージを曲の中に投影できた気がします。こんなのベスチャルじゃないよ!と言われても、my ベスチャルなんで気にしないです。
—今回の作品に込めた思いを教えてください。
楽しんでもらいたい、の一言です!
アルバムを作ると矢田さんが言った当初は、一体どんな感じに仕上がるか予想も付きませんでした。曲作りも基本はいつも通りでしたし。でも、BROILERの最近のライブは、ショー的というか楽しませたいと意識が高まっておりまして。それが音源の方に関係しているかわからないですが、地下音楽の邪悪EPICアルバムのようになっているので、様々な地下愛好者に楽しんでもらえたらうれしいです!
—では最後に活動再開後にやりたいライブ、対バンなど構想はありますか?
まだライブが出来る時期まで先ですけど、レコ発はばっちりやりたいですね。いつもジャンルレスで強烈なバンドと対バンさせてもらっているので、この立ち位置雲行き不透明なバランスでBROILERやっていきたいです。メンバーの仕事の業種もあって、なかなか東京以外でライブする機会が無かったんですが、TRIKORONAとのsplitレコ発でTxBxTさん・NAVELさんに企画して頂いた名古屋、impulse recordのお膝元高松でのライブも刺激的で楽しかったので、遠征楽しいな~、もっとしてみたいな~と思いました。こればっかりは、バンドなので中々難しいですけども!とにかく我々は復活までにアルバムの曲を忘れないよう定期的に復習しなきゃですね(汗)
どうです?次々と繰り出される濃厚な回答や「my ベスチャル」なるパワーワードが炸裂するコウスケ節全開の内容になったと思います。