金沢から放たれる,エクストリームミュージックの申し子、THE DONORの2nd ALBUM “ALL BLUES”レビュー!!

THE DONOR

THE DONOR
THE DONOR “ALL BLUES” TYDR018
from TILL YOUR DEATH RECORDS

・フォーマット CD
・販売価格 2000円(税込)
・発売日 2017年10月4日

text by Yoshinobu Yada(LIVEAGE),
Bannai(TILL YOUR DEATH RECORDS)

 

 

まず、LIVEAGEからのレビュー(レビューというか、、、小話的な、、、):
私の耳にはカオティックハードコアのThe Dillinger Escape Plan, BOTCH, CONVERGEそしてグラインドコアの後期BRUTAL TRUTHを彷彿させるようなカオティックサウンドに2ビートがのる珍しいタイプのサウンドだと感じた。
音色はジャンク的、スラッジ的な引きずる感覚もあり、非常に形容しがたい音である。(最近のRELAPSEのバンドのような雰囲気もあるが背景はもっと複雑なようだ)
そして非常に高い演奏力、構成力で、自分はメタルというよりHARDCOREの進化形として認識した。
こう、鈍器で殴り続けられるような痛みのあるサウンドだ。

メンバー構成の中で注目したのは、ギタリストが現在のGREENMACHINEのギターの方という情報。
GREENMACHINEといえばBORIS, CHUCH OF MISERYと並ぶ、日本のストーナーロックの最高峰のバンドである。

実は私は以前GREENMACHINEと対バンした事がある。そして謝罪しなければいけないことがあるのだ。
私が1999年ころWALLに加入し、最後のツアーが金沢だったと思う。
企画をしてくれたのはGLADLYという金沢のSTARMARKETを感じる素晴らしいEMOバンドであった。
その時、共演していただいたのがGREENMACHINEたっだのである。

まだ、大学3年生だった私は、「ストーナー、スラッジ、ドゥーム」という概念を理解していなかった。
GREEN MACHINEのライブを観て「凄い演奏のガッチリしたバンドだな。メタルと呼べるかは分からないが、アメリカのDOWN(ex-PANTERA)やCROWBERみたいだ。」と思った。
ライブ終了後、GREENMACHINEのメンバーからアルバムをいただいたナベさん(ex-WALL, 現THREE MINUTE MOVIE)は「矢田君、メタル好きだよね。このCDあずけるわ」といってGREENMACHINEのCDをいただいた。
そして、ライブも終了し、打ち上げもおわり、帰路についた。
高速の途中で私は気づいた「GREENMACHINEのCDを楽屋に置きっぱなしにしてしまった(汗)!」と。
非常に失礼な東京のバンドである。時は遅し、ツアーバンは東京に向けて高速をひた走っていた。。。

それから私はストーナー、スラッジ、ドゥームというジャンルに開眼しGREENMACHINEのアルバムは全部所有している。
この場を借りて謝罪したい。すみませんでした。

最近、金沢の音楽は盛り上がっているときく、私のレーベル(POWER ELEPHANT!)にいたHELLO HAWKというインディーロックバンドもよく金沢に遠征している。
また、金沢いきたいな。かつて金沢の魚市場で食べた生牡蛎は、私に「海のミルク」の本当の意味を教えてくれた。

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