RIOT FEST 2017 リポート 初日編!

JAWBREAKER

RIOT FEST DAY 1

初日の朝から嬉しいハプニングで幕を開けたわけだが、いよいよフェスの話へ進めよう。3人だったので割り勘なら安上がりと思い、ホテルから会場までの移動にタクシーを利用。中心街から少し離れたダグラス・パークには15分ほどで到着。降車する際に、タクシーのドライバーから「ここら辺は、夜危ないから出歩かないほうがいいぞ〜」とアドバイスを受ける。やっぱり安全なのはごく限られた中心部だけなのだと実感。確かに、会場の周りにある家々はくたびれたレンガ造りで、それほど裕福とは言えそうにない。ゲートオープン前に到着したが、そこにはすでに長蛇の列が…。

厳重なボディチェックと荷物検査を受け、アームバンドを受け取ってから、ようやくゲートを通過。そして、目の前には物販ブース。待ってましたとばかりに、Tシャツを物色。気になる値段は$25〜$35で、フェス用のマーチャンダイズをしっかり揃えているバンドと、そうでないバンドとの落差が激しい。JAWBREAKERは当然購入したが、DEAD CROSSのツアーTはゲットならず…。


会場は広大な芝生が広がるダクラス・パークの南側。9月半ばというのに昼間の平均気温は30度近く、真夏のフェスとあまり変わらない。メインとなるステージは左右で分かれており、右がRIOTステージで、左がROOTSステージ。その名の通り、暴動のように盛り上がる旬のアーティストと、現在のパンクやエモの元祖とされる大物アーティストが、それぞれ交互にライブを繰り広げるのだ。この大きなステージの後方の左右に、RADICALステージとRISEステージがあり、単純化すれば扇状に配置されている。最後部にはちょっとした休憩用スペース、さらにその奥にはフェンスに仕切られたVIPエリアがあり、そこではテント付きのラウンジスペースまで用意されている。

フェスの幕開けを飾るのは、オクラホマ出身で2009年デビューのSKATING POLLY。90年代のライオットガール系を感じさせる、小気味の良いポップなサウンド。歪んだベース音と熱いヴォーカルがなかなかのもの。音楽的に特筆すべき新しさはないけれど、トップを飾るにはちょうどいい感じである。ムスタングベースを掻き鳴らしながらリードヴォーカルを取るケリーは、なんと9歳でデビューしたそうな。どおりでステージングも安定感があるわけだ。まだこの時間帯は客の入りが今ひとつで、ステージ前のオーディエンスもまばら。我々は4、5曲ほど彼女たちのステージを見て、他のステージを散策。


RIOT FEST専用アプリ(こんなサービスがあるのもすごい…)を見ながら会場全体を歩いて回る。我々はロッカーやトイレに余裕があり、休憩用スペースが確保しているVIPパス付きのチケットを購入していたので、ほとんど全てのエリアにアクセスが可能。特に椅子が多数用意されているテントエリアの居心地は素晴らしく、好天に恵まれたこともあって、ゆったりと午後の昼下がりを満喫。

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