来日直前!! CITY OF CATERPILLAR インタビュー(後編)

L: そしてそのPLANES MISTAKEN FOR STARSとのツアーをバタバタ準備してる時に1st LPの曲ができたと思うんだけど、あの曲を作るのにどれくらいの時間がかかったの?ギタリストの足元見ると結構ペダルがあるよね。当時ハードコアであれだけペダルを置いてるのは珍しかったと思うんだけど、俺もギターを弾く身としてどういった機材を使っていたのか聞いてみたいんだ。リッケンバッカーとMesa BoogieのRectifier、でベースはStingrayかな?あまり写真がなくてわからないし、昔のことだからあまり覚えてないかもしれないけど、あれだけの音色を作る材料がどうだったか教えて。

Brandon(以下B): City Of Caterpillarで初めてペダルを使うようになった。レコーディングで使ってたのはBossのReverb/Delayペダルだね。ニコイチのやつね。それだけじゃないかな。そしてそう、Mesa BoogieのDual Rectifierヘッドとレスポールスタジオ、リッケンバッカーを使ってた。Jeffと兼用で、彼はあの時はMarshallのJCM800だったんじゃないかな?Jeffはもう少しペダルを使っていたはずだ。当時はまだペダルを活用してなくて遊びで取り入れ始めた段階だったね。

J: 俺も機材話は大好きだよ。そして違う音を出すことも大好きだ。GodSpeed You! Black EmperorやSonic Youthを見て、彼らが使ってるペダルや機材に興味を持つようになった。当氏は機材のことをよく知らなくて、またそんなに金もなかったけどね。バンドが始まって1st LPを録音してからチョイスはかなりよくなった。1st LPの時はMesa BoogieのDual RectifierとFenderのTwin Reverbを使った。当時Brandonも俺もリッケンバッカーを持っていて、俺はGibson SGも持っていた。俺のペダルはかなりショボくて特別なことはなんもなかった。AlesisのMicroVerbはペダルじゃないけどすごくよかった。ふっとスイッチでオンオフできるしね。そしてBossのDelayとDanElectroのDelayも持ってたよ。ディストーションは常に取っ替え引っ替えで、アンプのみの歪みの場合もあったし、MarshallのGovnrも使ったしBossのOverdriveやMXRのDistortion+を使ってたこともある。
普通のハードコアやヘビーメタルのようなトーンになるのを避けて、もっと自然で、でも音量とパワーがある音を作ろうとしてた。リッケンバッカーはその目的にかなってた。ヘビーな音には不向きのギターでもっとリッチでユニークな音を出せる。アンプも同様でハイゲインではないアンプを使うようにしてたし、ある時期はBrandonも俺も古いFenderのアンプを使ってたんだけど、でかい音を作るのが難しくてね。だからMesa BoogieとMarsharllのスタックアンプを使うようになった。

L: そして君たちは15年の歳月の後にパンクの歴史アーカイブの中から飛び出して、人々は伝説を目撃することができるようになった。Touche Amoreとは共演したよね。 彼らとかどうだった? 彼らはすごくスムーズで洗練された楽曲構成だけどDIYスピリットを持ってて、アンダーグラウンドミュージックに対する愛情も持ち合わせている。きっと昔の君たちにそっくりだと思うんだ。で、彼らは多くの若い子たちが伝説のバンドに触れ、触発されることを手助けしている。 ちょうど俺たちがFugaziだったりEbullitionだったりMountain CIAから得た理想や純粋さが継承されているんだよ。でそうした君たちの子孫の中で気になるバンドはいたかい?どんな音楽のスタイルでも構わない。

J: ああTouche Amoreと共演したよ。魂と情熱のこもったライブをする素晴らしいバンドだ。素晴らしい体験だった。まじかで彼らを見ることができて人間としても素晴らしいし、彼らのやっていることも素晴らしい。Jeremyを見て、Strike Anywhereの情熱と比較できる印象を持ったよ。Strike AnywhereのボーカルのThomasが持っていたエネルギーを彼からも感じた。彼らのステージを見てて感動した。そして西海岸で共演したDream Decayにも感動したね彼らは北西部のバンドなんだけど。エネルギーがあって彼らにしかできないユニークな存在だ。

ここ何年かは、アンダーグラウンドのエレクトロミュージックシーンばかり見聞きしているもんで、どれもこれも新鮮なんだ。自分が今まで知らなかった、異なるシーンだけど90年代、そして2000年代のパンクシーンを思い出させるんだ!Demdike Stareと彼らのレーベルは大好きだ、特にModern Loveね。彼らはパンクシーンの外側にいるけど、彼ら自身はパンクが大好きで大きな影響を受けている。Silent Servantを聞けばその意味が分かるよ。俺の友達たちはみな彼らの作る新曲にぶっ飛ばされてる。彼らは新しい領域の音楽に飛び込んでる。彼らはヤバいよ。
で、話は戻るけど俺はDIYハードコアのシーンが停滞したとは思ってないね。そして何のフラストレーションも感じてない。この20年の間にその文化は大きく花開いたし、かつてない規模になってるじゃないか。それこそが俺たちを人間らしくしてくれる。たくさんの違いを感じてそしてその違いを受け入れるんだ。この20年の流れは魔法のようだ。インターネットが今までに切り開いてきたこと、最高だね。そしてこれから来る10年ではさらにユニークな方向に進んで繁栄していくと思うよ

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