40代からのEAST BAY PUNK ROCK!CAMUS “April” レビュー

CAMUS

〈曲解説〉

世界
シンプルな8ビートチューン。camusとして初めて作った曲。camusの世界観を提示するオープニングとして最適。浮遊感のあるギターソロはジョン・スクワイヤーを意識。
友達がいない人の歌。

誰かの扉
1分ちょっとと短いけど演奏するのが難しい曲。
キモはブレイクあけのドラムフィル。
曲自体はcamus最初期からあったが、歌詞はレコーディング間際にやっと完成。
どこにも行けない人の歌。

コウモリ
camus的キラーチューン。シンプルでイーストベイ的というか、camusを気に入ってくれた人ならこういうの待ってました的に上がれる曲ではないでしょうか。サビ前ブレイクはjawbreakerのsave your generationがお手本。
妄想、幻覚、統合失調症。

ヒミズ
この曲までがcamus結成時から演奏してる曲。
曲調はgreen dayのsassafras rootsを意識。タイトルは古谷実さんの漫画から拝借。歌詞はその漫画の主人公に10代のころの自分を重ねて読んでいた時の気持ち。
妄想、幻覚、統合失調症。

ユーレイ
曲調のイメージはjawboxとjawbreaker。
サビのコード進行はモロにgreen dayのgoing to pasalacqueだけど、弾き方はブレイクやボブモールドがよくやる開放弦の鳴らし方を参考にしてる。
現実と幻の区別がつかなくなっちゃった男女の歌。

ナイフ
アレンジに一番苦労した曲。イントロが決まらず悩んでいた時に、ふと初心に帰る感じでfifteenのintentionsのアレンジを試したらバチっとハマった。ブレイクはmega city fourのrainmanを参考に。
教室、夕暮れ、理科室、コックリさん。

可愛くないから
謂わゆるgreen dayブシなイントロ。ブレイク後のエモパートとの両立に苦心した曲。
歌詞は比喩的な表現はあまりせず、結構ストレートに虐待からの解離性人格障害を歌ってる。

ヤメチメ
もともとはもっとパワーコードだけで押しきるポップパンクチューンだったが、ギターが少し物足りなかったのでレコーディング直前にhot water music的にアレンジしたらメンバーから大好評をいただいた曲。ギターソロはあまり考えず手癖だけ。
恋人に監禁された男の歌。

16の瞳
これは完全に狙い撃ちというか、thorns of lifeのNewyork’s giving me the creepsみたいな曲をやりたくて作りました。その上でキュアーを意識したギターソロを入れたりして結果的にはNewyork〜とはあまり似てない曲になったと思います。
子供時代と今の自分が交差する瞬間。

ゾンビ
アルバム中最もdookie的な曲。ギターも歌もとにかくシンプルに。
ゾンビはあくまで比喩。3.11を経験した後の日常。

雨とコイン
16の瞳とともにcamus的新機軸。fifteenのように目まぐるしくコードが変わるを曲をやりたくて作りました。アレンジは聴いての通りクラッシュのtommy gun。
10代、劣等感。

4月になれば
今のcamusの代表曲ではないでしょうか。あれこれ考えずに作った曲。
日常から逃げ出す妄想に囚われた男女。

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