最後にヨネさん(spike shoes)に〆てもらいましょう!
BOLDの”LOOKING BACK”のクロスレビュー!
遂にこの俺にもLIVEAGEの原稿依頼が来たど。
アルバムタイトル通りまずは読んで字の如くこのバンド、そしてこの音源を振り返らないとな!
BOLDを知るきっかけは、当時一家に一枚的なアイテムだった”NEW YORK HARDCORE THE WAY IT IS”な訳で、結構そういう人は多いんじゃないかなと思ってる。
ジャケ欲しさに買うDJがいたとも聞いたしね。
歴史に名を残すこの名盤は、MCRで言うところのアメリカ版ハードコア都市シリーズな訳でしょ?(異論は速やかに認める)
しかもBOLDはA面1発目な訳ですよ。
曲順、レーベルやプロデューサーも考えない訳ないよね。地元なめられたくないっしょ?みたいな。
そこでド頭が名曲「WISE UP」だもの。
そりゃサビで思わずピッシー!と人差し指も上がるっしょ的な。
一時期あまねくNYHC及びSTRAIGHT EDGEを標榜したバンドを買い漁っていたけど、ハテ?内容が思い出せないぞLOOKING BACK。
CD棚からの捜索・救出活動はだいぶ難航した。
アルバム”SPEAK OUT”はすぐ見つかったのに。。。
結果、ブツはLP棚の奥底にあった。
購入したフォーマットすら忘れてしまっている状況に一抹の不安を覚えたが、恐る恐る針を落とす。
すると冒頭から高音ギターの刻み!
エモーショナルでパワフルなヴォーカルに練られた曲構成。
なるほどね〜。
俺は膝を打ち、静聴しながらしみじみと納得した。
俺がYOUTH CREW HARDCOREに当初求めていたものは若き力の熱き血潮そのものだった。
血管を浮かび上がらせて前のめりに全力疾走したり、STOP & GOをバチバチに決めながら瑞々しく跳躍する少年達の青き炎だった。
俺は若かった。
BOLDの音楽的成長とチャレンジを当時受け入れられなかったのだ。
昭和の刑事ドラマのエンディングのような”TODAY WE LIVE”、ドラマチックなアルペジオからハードロック節全開に転調する”HATEFUL”など、今となっては楽しめるが、猪突猛進喧嘩上等を欲していた為に、間違いなく当時は「ダッサ!くっさ!た〜るい!」の三拍子で一蹴したのだろう。
だからLP棚の奥底に眠り、ジャケを手にとってもイマイチ内容が思い出せなかったんだろう。
(この数年後、VISONのような音のストレートエッジバンドにどハマりする時期が来る。タイミングが悪かったとしか言いようがない!)
超有名でアイコン的存在。
いつの時代であれ猫も杓子も皆そのバンドのアイテムを皆が身に付けてる。
勿論音も聴いてたけど個人的には何故かガチハマりしなかった音源。(そういやTシャツも1枚も持ってないや)
今回思いがけずLIVEAGEのおかげでLOOKING BACK出来たという訳だ。
PS.
BOLDと単語が耳に入ると必ずと言っていいほどこの写真が脳裏に浮かびます。
今はもう何年も一切酒を飲まなくなった某バンドMのVoでありHCレーベルのオーナーSのオーナーであるS。
若かりし頃は花見だ祭りだバーベキューだキャンプだとしょっちゅう酒を共に酌み交わしました。
宮城の港町、浜っ子塩竈レペゼンの彼のBOLDのTシャツを着ながらも酒を一気に流し込む姿と、90s激エモなバックをお楽しみください(笑)。