元NAILS OF HAWAIIANの天野さん率いるニューロマンティックスの参加したオムニバスのレビューである。
前半はLIVEAGEのYoshinobu Yadaがレビューし、後半は作り手にセルフレビューしていただいた。
text by Yoshinobu Yada
私の永遠のアイドルである天野さんからCDをレビューしてほしいと頼まれたのであるが、
これが、私の許容範囲を超えるようなバンドばかりであり、うまくレビューできるであろうか。。
まずは最後を飾るニューロマンティックスの二曲。
天野功(ex-nails of hawaiian.+吉村由加(ex-DMBQ.現METALCHIKS)による泣く子も黙る2人組ユニットである。
天野さんとの出合いはNAILS OF HAWAIIAN解散後のSPEAK FOR MYSELFの企画にTHIS WORLD IS MINEで呼んでいただいた時なので、20年以上まえだろうか。レジェンド達に囲まれ緊張気味にシェルターで演奏した事を今でもよく覚えている。
天野さんの音楽はNAILS OF HAWAIIANの時から、優しいメロディであっても、トゲトゲしさがあり、セクシーであった。さぞモテたと思う。今でもモテていると思う。とにかく、アダルトで若干卑猥さもある歌詞なのだが、まったく人物とズレていないため、カッコいいのである。こういったオジサンが若い女の子も虜にしちゃうんじゃないかと思う。
音楽はガレージロックなリフにメカニカルで強烈な吉村さんのリズム(METALCHIKSの感じあり)のせめぎ合い。love and rocketsやurge overkillを個人的に思い出した。
LisaloomeR
元thugsのマサキさん率いるLisaloomeRである。
thugsといえば、北海道のジャンクバンドというイメージである。
私の得意のジャンルではないが90年代から聴いていたバンドである。
根本はニューロマンティックスと同じ、ジャンクさのあるロックンロール。
三つ子の魂百までというか、10代後半で夢中になったロックを結局我々は40歳を過ぎても繰り返すのかもしれない。(私も含め)
それを年の功でアップデートしていく。初期衝動ではないのかもしれないが、40過ぎても爆発したい気持ちは20歳の時と何も変わっていない。そんな事をLisaloomeRを聴いていて思った。
2yaGo
こちらは四日市のバンドである。歌い上げる女性ボーカルとダンディな男性ボーカル。やはりロックンロールである。
アダルトなロックンロールである。四日市のサウンドというのはあると思う。工業地帯、そうデトロイト的というか。
SAXやマンドリンを使いながら進んでいくが、ギターが常にロックのリフを引いている。時々「ハッ」とさせられる「言葉」が入る。
私の知識では背景にどういったバンドがあるかなど、私は分からなかった。
しかし、このVAは「アダルトなロックンロール」という強烈な一本の線で繋がっている。
おとなの世界、覗いてみよう。
では後半のセルフレビューを!