16時半に会場に入った我々はSOUL ASYLUMのリハーサルを観ることができた。そこにいるのはまさしくデイヴ・パーナーであった。遠目には90年代のシルエットとほぼ変わりがない。声も一緒だ。アクセル・ローズのような体型の変わりもない。(人のことは言えないが)
メンバーは事前に知らされていた黒人のメンバーは一人もおらず、全員白人の30代くらいのミュージシャンでバックは固められていた。
リハであっても全力で歌う姿勢のデイヴ・パーナーにこの時点で惚れ直していた。
インタビューはリハ終わりの17:40からであった。
当日のインタビューの模様はこちらから読めます。
そして、待ちに待ったSOUL ASYLUMのライブがはじまった!
東京のパンク仲間も数人だけどTSUTAYA O-EASTの会場には来ていた。
入はあまり多くはないが、まずまずの感じだ。
私は二列目に陣取った。
まずはバックのミュージシャンの技量が心配だったが、問題はなさそうだった。
デイヴ・パーナーがしっかりオーディションして連れてきてるだけあって堅実なプレイだ。特にドラマーは良いビートを刻んでいる。
サイトをみると、来日する前、6月くらいから定期的にライブはアメリカ各地でやっているようだった。なのでバンドのアンサンブルは問題ない。
ギタリストはすこしギターの音量が小さかった。ソロの多くはデイヴ・パーナーが大きめの音で弾いていたので問題はなかったが。
それもあり、一曲目の時点でデイヴ・パーナーはかなりギターが上手いんだなーと気付かされた。
そして、驚いたのはその声。まったく当時と変わっていない。20年間声が変わっていないのだ。非常に若々しくパワフルな声である。
そして、その顔。グラミーノミネート当時はウィノナ・ライダーと付き合っていたくらいのイケメンだ。
その顔は20年たっても崩れていなかった。シワは刻まれているが精悍でちょっと悪ガキチックな顔はそのまんまだ。
そのシワがまた渋くて、彼が生きてきた人生そのもののような顔であった。
グラミー当時と比べると会場も小さく、オーディエンスも少ないが、全力でプレーするデイヴ・パーナーの目は輝いていた。
私は映画「レスラー」のミッキー・ロークを思い出していた。
老いてもなお、輝き続け、ステージ、リングに立ち続ける男。