SOUL ASYLUM “デイブ・パーナー”インタビュー!!!80年代ミネアポリスPUNKシーンを紐解く鍵がここに!

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LIVEAGE : Runaway Trainの大ヒットでグラミー賞にノミネートされ、一躍、トップバンドになりました。その時の気持ちをお教えください。

デイブ : ミネソタミュージックアワードというのがあって、そのアワードでHUSKER DUと新しいベストバンド賞として同時受賞して、HUSKER DUとはそれまで5-7年一緒にやっていたから冗談かと思って、一応、賞は受け取ったけどでも皆には音楽はスポーツと違ってコンテストじゃないから1番を決めるとか順位がつくものではない事を訴えていたんだ。この音楽アワード自体違和感があったしグラミー賞の時も同じ気持ちだった。
でも今となっては皆アワードという物に関心があるみたいだから、もらっても傷はつかないのかなっていうぐらいにしか思っていない。

LIVEAGE : 私はSoul Asylumはミネアポリス出身のパンクロックバンドだと思っているのですが、世の中はグランジロックと考えているような風潮がありましたよね。それについてご自身はどう思いましたか?

デイブ : Soul Asylumを始めた時、パンクロックしかなかった。我々も皆パンクバンドだった。
そのころは、ハードコアバンドがとても大きな物になっていて、早さだけを求めて、早さの競い合いみたいになていた。クレイジーだよ。とても威圧的でアグレッシブでうるさくて、耳ざわりだった。自分からしてみるととても乱暴なパンクロックだと思っていた。話の着地点が見えないな・・・・
マッドハニーというバンドがあって、ギターのチューニングのキーを落としてやり始めた代表的なバンドだが、サウンドガーデンやTADが出てきて、ニルバーナが売れるのと同時にファッション的な要素になってしまい、気づいたらモデルショーではランウエーをグランジの格好、プラダのシャツにぼろぼろのジーパンてな感じででてきて、自分はもともとそういう格好だったからグランジファッションのはしりだったのかもしれないが未だにそれが何の意味なのかは分からないよ(笑)

LIVEAGE : オリジナルベーシストのKarl Muellerが癌で亡くなったのは本当に残念です。
Karl MuellerのベネフィットライブにはThe ReplacementsのPaul WesterbergやHusker DuのBob MouldとGrant Hartが参加しましたよね。なにかエピソードがありましたらお教えください。

デイブ : あの夜はとっても特別な夜だった。皆カールが好きだったし、お別れをするのには一緒にいる時間がながすぎたが実際同じ部屋にいた事は少なかった。違う角度で見ると、少し同窓会みたいな感じもあったかな。ボブとグラント・ハートは当時うまくいってなかった事もあったかもしれないが、その日は二人一緒に来て、そこにはポール・ウェスターバーグもいて、みんなカールの為に皆があつまって、カールも喜んでいたと思うよ。みんな時間を割いて、ボランティアでやってくれた事にこれ以上の感謝はないよ。

LIVEAGE : 最後に私は”Misery”は世界一美しい曲だとおもっているのですが、日本のPUNKミュージシャンに”Misery”のような曲を書くコツがありましたらお教えください。

デイブ : “Misery”は当時起きていた出来事や事件に対しての意見的な内容なんだよね。メジャーシーンの音楽自体もとっても醜い物ばかりで。それと自分の醜い部分であったり。パンクは自分をどう表現するかは自由なものだ。パンクシーンが一番輝いていた時代なのかなと思うよ。
ラジオでかかるパンクミュージックや人気があったロックミュージックは作った本人が抱えている様々な事を感情的な言葉をつかって表現していたよね。他の種の音楽とちがっていたよね。ハッピーになれるダンスミュージックとか愛やデートの時にかける音楽のようなものではなく自分の感情を反映するような。PUNKは自分の感情をぶつけても恐くない、誇りに思える音楽だった。
パンクロックというものはそもそもそういった事だから。自分をいかに表現するかという事だから大道的ではなくて、もっとセンチメンタルな物だから。

LIVEAGE : 今日はどうもありがとうございました。ライブ、本当に楽しみにしています!

デイブ・パーナー

当日のライブレビューはこちらから読んでいただきたい。

時間の都合で聞ききれなかった質問内容は下記になります。これらも聞きたかった・・・

★カールが亡くなったあと、The ReplacementsのTommy Stinsonがベースを担当しましたよね。
私たちにとってはミネアポリスの絆を感じるニュースでした。Tommy Stinsonとのバンド活動はどうでしたか?

★Wilcoのドキュメンタリー映画”I Am Trying to Break Your Heart”であなたはWilcoの楽屋に登場しますよね?今考えると、Soul Asylumは昔からカントリー的な側面もありましたので、Altanative Countryバンドのはしりともいえますよね。あなたとWilcoとの関係はどういったものなのでしょうか。

★ニューアルバム”Change of Fortune”はいつものSoul Asylum的なサウンドでありながら、非常にフレッシュですよね。”Change of Fortune”の聴きどころをお教えください。

★Soul Asylumサウンドに間違いなく影響を与えているというバンド・アーティストをいくつか教えてください。

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