東京オルタナティブグランジの新世代 sassya- 「1st Full Album “non communication”」

2016/10/12 Release
sassya-(サッシャー) 「1st Full Album “non communication”」

CD:¥1,500 (tax excluded)
DL:¥1,000

※こちらでアルバムの全曲フル視聴ができます。

text by Takumi Shouji, Satoru Iwakami(from sassya-)

LIVEAGE shoujiレビュー:

対話形式のディスクレビューというliveage独特の施策第二弾。第一弾はV.A.「TILL YOUR DEATH vol.3」
今回ディクレビューを依頼してくれたのはちょうど先月1stアルバムをリリースしたばかりの東京オルタナティブグランジの新世代「sassya-」
名前は前々からsnsでの告知や噂で聞いていて、レビュー依頼を頂いたことでしっかりと音源を聴く機会を得ることになる。

完全に個人的なことではあるけどこの音源を聴いてすごく「Chevelle」の「Point Number One」を連想させられる感覚になった。

Chevelleは基本歌ものだしsassya-とは似ているとは言い難いんだけど楽曲の率直さとか陰鬱な感じなんかがリンクしてしまったのかもしれない。

ここ数年のパンク・ハードコア界隈では自分の観測している範囲内だけかもしれないがオルタナティブ、グランジ、ストーナーの要素を持ったバンドが爆発的に増えてきてるように感じている。
detrytus, xerowound, PLAY DEAD SEASON, VACANT, THE GHAN, sunday bloody sunday, Twolowなどなどそれぞれ全く別物のバンドではあるけどパッと思いつくだけでもこれだけ多くのバンドがシーンに台頭している。今回1stアルバムをレビューする「sassya-」もその一角。

一聴した感じやはりルーツにもあげている「JESUS LIZARD」やこの手の音楽のレジェント的な存在「HELMET」のような海外バンドのニュアンスを感じる音。
レビューの比較参考までに前作の音源も聴かせてもらったが前作の方が爆発力というかそういった狂気や勢いを強く感じた。

今作はそういった部分に陰鬱な雰囲気を強く込めてきてるような切迫感がある。
例えるならサンディエゴのTHE VSS, HEROIN, festival dead dearのような聞いていて焦燥感、不安感を煽るようなアンダーグラウンドの激情ハードコアの要素。
爆発力の中に渦巻く何かが生まれてきているような変革の片鱗が見え始めている作品のようだ。
セルフレビューでも書いてくれているように様々な環境の変化によるメンバーそれそれの今の感情が新しいニュアンスを生み出してきているのかもしれない。

またこのバンドの1番の特徴は日本的なロックンロールの要素が奥底に詰まっているように感じる。
「king brothers」や小岩の「ボロキチ」なんかが見せる一線を超えた狂気というか振り切った感覚。
まだライブで見たことがないがyoutubeの映像を見る限りは名前を挙げたバンドのような凄まじさを感じるライブなのかもしれない。
今後近いうちにライブを見る機会はあると思うのでその時を非常に楽しみに思う。

>>> 次: sassya- Gu/Vo Iwakami氏によるセルフレビュー

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