日本一早い『SALAD DAYS』レビュー by ShinoShit

salad days

有難いことにLIVEAGEのボスからアメリカの首都ワシントンDCの80’s Punkシーンをまとめたドキュメンタリー映画「SALAD DAYS」のレビューを書いてくれと言ったオファーを頂いた。 オファーを頂いた時は「本当に俺で良いのか?」という思いも少しはあった。 何故なら俺はDC音楽にハマるようになったのは90年代後半で完全に後追い、それに加え2000年代に大きな問題を1つ起こし、日本中のDC音楽ファンを敵に回したことがあるからだ。 俺的には穣太さん(※1)、英知さん(※2)、山田さん(※3)といった俺がDC音楽にハマるきっかけを与えてくれたお三方の誰かがレビューを書くべきだと思う。 しかし、この映画は素晴らしい作品なので、色んな人に観てもらいたいと思った。 だから、この場を借りて書くことにした。

本来ならこの「SALAD DAYS」のレビューは東京は新宿K’s シネマにて公開される10月1日に観に行って、その後に書く予定だった。 しかし、運が良いことに某バンドの方から試写会のお誘いを頂いたので、お先に観ることができた。 そんな訳で俺は一足先にレビューを書いているのだ。

minor threat

minor threat

最初に結論みたいなことを言っちゃうと、Ian MacKayeがやってたMinor ThreatやFugaziと言ったバンドが好きな人達は俺のレビューを読まずとも勝手にこの映画を観に行くと思う。 しかし、LIVEAGEのWeb Zineを読んでる人達の中で、上記のバンドに興味がない人達もいると思う。 そういったことを踏まえた上で言うと、パンクに少しは興味がある、パンクを聴いてるけど何か刺激が足りない等、パンクに対して色々と思うことがあったり、色々と知りたい人は絶対に観たほうが良い映画であることは間違いない。 だから、そういった人達は騙されたと思って観に行ってほしい。

Fugazi

Fugazi

この映画は80’s DCパンクをまとめたものであることは冒頭にも言ったが、別の言い方で言えばIan MacKayeが80’sにDCでやってきた記録をまとめた映画であるとも言えるかもしれない。 何故ならこのドキュメンタリー映画はIan MacKayeがいないと成立しないからだ。 彼がDIY(※4)でレコードレーベルDischord Records(※5)を始めて、Minor ThreatでStraight Edge(※6)の創始者として名前を売り、 Embraceを始めてEmo(※7)を通過し、Fugaziで商業的にも成功を収めるといった流れがわかると思う。 そんなIan MacKayeがしてきたことを追いつつ、年代ごとにDCで活動してたかっこいいバンドを紹介したり、また80’sのDCの時代背景や当時に起こってたことを交えて、この映画は進んでいくと言った流れだ。 俺はドキュメンタリー映画は好きでよく観たりするのだが、「SALAD DAYS」はドキュメンタリー映画の中でもダレることなく、最初から最後まですんなり観ることができる映画の1つだと思う。 俺的な視点だとDC音楽がとにかく好き過ぎるので、オープニングのEgg Hunt(※8)の曲”Me And You”のイントロが流れた時点でテンションが上がり、エンディングのThree(※9)の曲”Swan Street”のイントロが流れた時点で涙腺崩壊みたいな感じで、とにかく最初から最後まで集中しながら観ることができる映画なのである。 またマニアックな事を言うと、Ian MacKayeがTeen Idlesを始める前にやってたThe Slinkeesの曲が聴けるのはこの映画だけだったりするし、俺みたいなDC音楽熱狂者でも興奮する曲を使用したりしているのだ。 それに加えて日本では特に知られてないし、世界でも知ってる人が少ない音楽ジャンルの1つであるDCが発祥の地と言われるGo-go(※10)について触れてる点も個人的にはポイントが高く、マニア心をくすぐる。 そんなわけで聴いたことがない音楽を聴くことができるのも、この映画の醍醐味なのではないだろうか。

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