我々はトリではなく、9 Shocks Terrorという地元のバンドがトリ。
このバンドが本当に凄まじく、バンドも客も大暴れ!瓶が飛ぶ缶が飛ぶ拳も飛び交う・・飛んでくるものをヒラリヒラリとかわしながら歌う長身のボーカルは客の被ってるキャップを次々と掴んでは後ろに放り投げ、ついでに客も殴る。
流血して倒れてる客もいて、もうムチャクチャ。
バンドも客もカッコいいという理想的なライブ。
とても楽しそうで、地元で凄く愛されているんだな~、なんてニコやかに見学させていただきました。
スターリンの「ロマンチスト」のカバーもやっていて、バンド名が9 Shock~でしょ。日本のバンドが好きなんだろうな。
我々も一気にファンになってしまった。
全てのライブが終了し、楽器と物販を片付けてホッとしてるとアメリカのキッズが話しかけてくる。
「王様(awesome)!王様(awesome)!」
王様気分が味わえます(笑)。
日本のタバコが珍しいらしく、Winstonを一緒に吸って話してると、ライブを観てる時にバッジを落とした・・気に入ってるバッジだから探してるんだが見つからないんだ・・なんてぼやいてる。
自分の足元を見たら、バッジが転がっている。
それを拾い上げて、お前の探してるのはコレか?と聞いたら、
「Oh!! Japanese Winston win!! Hey!! Japanese Winston win!!」
友達も呼んで、ダジャレでバッジが見つかった喜びを爆発させてました。
「オイ!オマエラ!そろそろ帰るぜ!腹も減ったよな!ガハハ!」
トイレに行ってから出たいんだが、あの糞まみれのトイレだけは使いたくなかった。
「トイレならそこにあるぜ!ガハハ!」
なんと会場のトイレは、また別にあったのだ。
清潔な普通のトイレだった。
あの糞まみれのトイレは一体なんだったんだろう。
とにかくインパクトが強くて、アメリカツアーというとあのトイレを初めに思い出してしまうぐらいなのだ。
ネットで拾った画像。会場の入り口ですね。
特に打ち上げ等も無く、普通に帰途へ。
この日は9 ShocksのドラマーWedgeの家に泊めてもらう。
危険な地域らしく、ツアーのバンが車上荒しにあわないように、Hellnationのアルは車の中で眠っていた。
Wedgeの家にはハードコアのレコードが博物館級に揃っており、レア盤の数々を鼻息を荒くしながら見させてもらった。
そしてゴボゴボとエビバディマスゲッストーン!でオハイオの夜は更けていくのであった・・。
ではみなさん股次回!
OMR Photo by 平野太呂