text & photo by Yoshinobu Yada
day: 2016/10/9
at: kichijyouji WARP
Nebraskaというオーストラリアの激情ハードコアバンドが
Cut The TensionとBlue. September. Blue.の共同招聘で来日した。
日曜日はイベントの仕事が入っていたが、夜7時に仕事は終了。
嫁と息子は実家に帰っている。
これはチャンスということでNebraskaを吉祥寺WARPに観に行った。
招聘元のCut The Tensionというのはレーベルであり、ディストロなのかな。
もう一つの招聘元のBlue. September. Blue.はAstheniaのヒロシ君とラクヤ君でやっているようだ。
実は私のやっているDirty SatellitesというEmo RockバンドではAstheniaやBlue Friendを企画に呼んだことがある。
私は今、39歳、どうしても知り合いのバンドとなると30代後半から40代になる。
若いバンドにバトンを渡すためにも、フックアップするためにも企画には若いバンドを呼ぶようには心がけている。
しかし、実際には我々の年代はバンド活動から足を洗ったり、結婚生活、仕事があるため、なかなかライブハウスに簡単には行けない。
かれらをフックアップしているつもりでも彼らの若さや共同体に助けられているのは実は我々だったりする。
なぜ、AstheniaとBlue Friendを自分は気に入ったかというと30歳前後の彼らに哲学をみたからである。
海外からバンドを呼び、海外からリリース、コミュニティを形成し、ツアーをまわる。
それを自分たちでコントロールしている。彼らは知的であり、面白くもあり、時々だがつるむのには良い奴らなのだ。
私はAstheniaに対しては「Swipe感じるよ。90年代のemo魂感じる!Frailみたいだぜ!」と言っている
Blue Friend(解散したが)に対しては「There is感じるよ。演奏バキバキでかっこいい!」と言っている
これは個人的にリスペクトしているSwipe~There is a light that never goes out~Z~POWERのネモジュンさんのバンドをこの2つのバンドに非常に感じるからである。
知的でありながら、共同体をつくり、海外とコンタクトし、独自のスタイルを作る。90年代後期に自分が影響をうけまくったSwipeとThere isというバンド。その魂を彼らに感じるのである。(彼らの年齢ではおそらくこの2バンドはリアルタイムでは観たことはないであろうが)
今日の企画のメンツは下記。
10/9(日)吉祥寺Warp
Nebraska
Asthenia
The Blue Leeching Ambulance Song
Rebel One Excalibur
Salt of Life
Young Lizard
仕事の都合でRebel One Excalibur、Asthenia、Nebraskaの3バンドしか観れなかった。ごめんなさい。
ではレポートをFuckin’ GO(懐)
Rebel One Excalibur
福島に拠点を置くRebel One Excalibur。
今、福島は激系のバンドが増えてきており、そのクオリティはとても高い。
ReddTemple(あの大友良英とレコードを作った)は活動停止してしまったが
The Path
Rebel One Excalibur
とスティーブ・アルビ二が好みそうなバンドが沢山いるのだ。
実はRebel One Excaliburの7インチについているダウンロード・クーポンは我々LIVEAGEで作ったものだ。
ドラムのピロ君がいきなりメールで「作ってください!」ときたもんで、初対面ながら勢いがあった。
このバンドがヤバイという噂は各地で聞いていたのでもちろんサポートさせてもらった。
ライブは初見になるのだが、やはり演奏がキレている。
ドラム、ベース、ギターに無駄がない。上記の3バンド共通で言えるのだが、
極限まで無駄なパートを削いで楽曲を構成している。
なかなか爆発パートにはいかないのだが、行ったら行ったで、それはすごいパワーだ。
マグマをためてためて、ドーンみたいな(笑)みんなドーンやりたいしね!
とにかくshellacとかslintとか好きな人は気にいるバンドだとおもう。自分はあまりこのあたりの音に詳しくないのでこれ以上は解説できない。