ここで、この正論を俺なりに逆手に取って失敗した一例披露。
妻が美容院に髪切りに行きたいから子供達の面倒見てもらいたいということがあったんですね。いいじゃなですか、美容院。妻にはいつでも、いつまでも綺麗かつ美しくかつキュートかつファンシーでいてほしいじゃないですか、だから、快諾。ちなみに、女性の髪形については当方完全プロ志向でショートカット至上主義者・異論は認めず・本気でショートカットを目指す人のみ可・内P的に言うならショートカットの時点で50ポイント可なプロ志向。(ちなみに僕のセンパイで茶髪なら大体の女付き合えるというヤ・カ・ラなパイセンいましたね)
で、妻を美容院に送り出し、子供達の面倒見ながらママはどんなプロフェッショナルなショートカットになって帰ってくるのかな~♪とウキ&ウキして帰りを待ちわびていたところに妻帰宅。
驚愕&愕然。
こちらの事業計画を大幅に下回る“ボブ”具合。鬼ボブ。もはやボヴ。
震えるキモチを落ち着かせながら、あれ?あまり切らなかったの?ショートにするって言ってなかったっけ?え?あまり考えないで向こう行って雑誌みてたら余計に分からなくなってコレぐらいのカンジになっちゃった?え?え?
これを私のバンド練習に置き換えるとですね、スタジオ行ったんですけど、事前にあんまりギター練習もしてなくて、ネタもあまり詰めてなくて、で、とりあえず音合わせるかなって感じで気付いたら3時間経ってて、結局曲は全然出来なかった、ですよね。
なので、妻に言ったのです。事前に髪型はどういうコレって決めないと駄目でしょ。美容院におけるカット代の有効的なお得感=カット料金÷切った髪の長さセンチ=髪の毛1本カット単価のプライスダウンでしょ、的な、もはや業者との単価見積交渉な尺度。当方ボウズ頭、風呂場マイバリカンでテメー刈りa.k.a履き違えたDIY精神。
結果:怒られました。怒られたというよりも、ザ・無視。鹿頭。
駄目ですよね、楽しい時間・リラックスタイムを過ごしてきた相手にそういう態度イクナイ。
たまの友人との飲み会帰りの相手に帰りが遅いとか、むくれて仏頂面でおかえりなさいすら言わないサイレントキラー的な態度してません?アレ、イクナイ。せっかくの楽しかった時間もパァですよね、きっと。
嘘でも、おかえりなさい、アレ?結構早かったね?もっとゆっくりでも大丈夫だったのに?楽しかった?コッチは全然問題なかったよ、今度はもう少し遅くても大丈夫だし、子供達になんかあれば連絡するからサ、的なコメント切望、お互いに、ですよね。
互いの持つ異なる苦楽を理解し、認め合うキモチを持って接すること。仮に、コチラばかりが責め立てられてもベタオリ。配牌で役満狙える手でも、場の空気的にココはそういう時じゃないということを感じてベタオリ。アガれてもアガらぬ勇気。さりげなくヤキトリだけ回避しておくスキル。房州さん、何で和了らないんだ?的。印南ブルブル的。何のハナシ?
ツラクナイですよ、全然ツラクナイ。
最後に、最近、妻に言われて感動したことをひとつ。(※以下、ラストの泣きサビ)
我々の数少ない、というより、もはや、唯一無二の盟友バンドでBALLOONSというバンドがいまして、彼ら今年結成20周年なんですけど、今年の9/4をもって解散することになったんですよね。で、そんな彼らから今年の早い段階で、夏に京都・名古屋・東京でツアー回るから一緒に出て、というか、出ろ的なオファーが来たのです。普段のスタジオ練習入るときですら前述の通りのソワソワ感、ましてや泊りがけの地方ツアー・・・コレはコトやでニィさん!しかし、意を決してソレを妻に伝えると、拍子抜けする位に文句ひとつ言わず了承、やはり、それは彼らとの関係を理解したうえでのそういう対応。神対応。
で・す・が!!8月に入ってから、長女の扁桃腺切除の入院手術を受ける日が決まり、それが名古屋公演の翌日8/29午前からとなったワケです。俺、長女鬼ラヴ。色々と私なりに考えて、名古屋は自分達の出番が終わり次第、BALLOONSには申し訳ないけど、そのまますぐに帰宅するべきだと考えて、彼らにもそう伝えておりました。まぁ、しょうがないよね、ソレわ的結論。
そして、ツアーに出る前日に妻から、名古屋終わりで帰宅は何時頃になるのかと問われ、上記の回答をしたんですよね、俺なりに考えてますよ、と。そうしたらですね、なんとですね、少し説教されてしまったのです!ええっ?!ボキが?!
「なんで、BALLOONSさんを見ないで帰ってくるの?見ないで、たかだか2,3時間早く帰ってきたって何かが変わるわけじゃないでしょ?BALLOONSさんの最後っていうアレで一緒に行ってんだからソコはちゃんと見ないと駄目でしょ、コッチのことはいいから見てきなよ、見てこないとおかしいでしょ」と。
濡れた。ド濡れ。そういうトコ、最高。そういう、スジとか恩義・礼はシッカリしとけよな、テメー的な肝心なトコしっかり立てる感、最高。昭和の女的。
結果として、名古屋は終演まで居て、彼らのド熱い姿をソデで半ベソになりながら見届けて(マジで最高だった)からの東名夜走りto東京(神奈川県入って猛烈な睡魔でまさかの鮎沢PAで仮眠30分のタイムロスなければ24時台帰宅の可能性あったファステストラップbyアレッサドロ・ナニーニ的)で無事帰宅。
翌朝の娘の手術も無事終了、シャンシャン。
まぁ、ノロケと捉えられるかどうかはアレですけど、貴女のそういう普段はアレがアレで結構アレなんですけど、イザって時の肝心なトコはナニがナニでナニだから、コッチはソッチのそういうトコがアレで結構ソレだから、的なおもひ。
感謝。
これで、前回のコラムのヒヤリ感はリカバリー出来たかなという所存。フォロー対応常に必死。アンチ家庭内炎上。
ていうか、コラムじゃないですね、もはやコレは長い詫び状。内容もナニコレ感。
なので、次回のテーマは『ラーゲチェンジの摩擦でついイッたことあってソレを誤魔化そうとそのあと即座に流れを無視しての猛ピストニングして、あたかも、今、達したフリをシタことのあるヤツと衛生具は大体トモダチ』『夏休み明けに二重瞼整形したあのコへの対応如何に』の2本立てです(大嘘)シモネタ大嫌い(大嘘)一重でもいいじゃない(コレはガチ)
では、また次のコラム宜しくお願い致します。
(追記)
最近、私の友人がやっているATATAというバンドの暴走機関車ヴォイス担当のナベッカム先輩(実はこのネーミング付けたのは俺という豆知識)がSNSで発言していた一言を最後に添付。
“有名になりたいとかじゃなくて、好きな事をただ続けたいだけなら俺は就職すべきだと思ってて、衣食住が保証されれば諸々の不安もなく好きな事に没頭出来るし、時間の少なさは集中力でカバー出来るから。何ならボーナスも出るし有給もある。その際に問われるのは『好きかどうか』だけ。たったそれだけ。”
ご清聴ありがとうございました。