俺と妻とバンド(実践編)
前回のコラムが、思いのほか色々な方々に読んで頂け、賛否両論・多事争論オブジェクションがあったとか、ないとか、モヤモヤな感じでありますが、周りのバンドマン・関係者からは「わかります、非常にわかります、ええ」的なご意見、ご意見というか同調を頂きまして、一言で言えばですね、“アラ~、おたくもですか~アラ~”ですね。ザ・無関心。
ただですね、アレを読んで、「大変すね、結婚てマジで大変すね、キツイっすね、墓場っすね」という風に捉えてほしかったワケではないのですよね(必死)僕は結婚して本当に良かったなぁと心から思っていますし(超必死)ましてや、子供を三人も授かって大変ですけどとてもとても感謝しておりますし(空前絶後レベルで必死)何よりも、毎日、何にも代え難い明るい日々を過ごしていることにとてもとても感謝しております(背水の陣レベルで必死)
コラムを書くことを妻には特に伝えていなくてですね、ソレで初回の内容がアレだったじゃないですか。で、コラムアップされたあとに妻のスマホを借りてネットで調べ物しようとブラウザを開けたら、あのコラムのページ開いてたじゃないですか。ええ、絶句に絶句状態の小生。絶句×絶句=無音。超インスト。ええ、何調べようとしてたかすら失念して、調べ物するフリしてそのまま返却しましたね。
皆様からすると対岸の火事、わかります。燃えろよ、燃えろ。
で、今回は、妻子を持つ、とあるバンドマンがバンド活動を行う上での実践例を書き記したいと思います。
・スタジオ練習当日の例
バンドやる上で、スタジオ練習は欠かせないですよね。涙の数だけ強くなれるよ、アスファルトに咲く花のようにBy岡本ミッドナイトの涙の数ほどに回数入りたいですよね。でも、平日はメンバーが仕事ですから、必然的に土日になりますよね。
『土日…家族との時間は?』
ええ、貴様のチョイスは?ウェール・・・パードゥン系のドギマギインスト。インスト明けの一言「○○日ってなんかあったっけ?え・・・?いや、何もなければサ、スタジオ練習入ろうかなぁと思ってサ、いや、メンバー忙しくってサ、ソコくらいしかサ、入れなさそうでサ、どうかなと思ってサ」と意を決してのサシコミ。当然の如く“サ”過剰インサート必至。肝心なのは、弊社は御社のご都合を優先的に考えているんですよぉ~的な入り、そして、さりげなく、その日を設定したのは担当の私の一存ではなくてですねぇ、弊社の融通が利かない連中の意見を合わせるとソコしか無いんですよねぇ~、ええ、大変申し訳・・・的に“自分以外のメンバーのせいにする”感じですね。ええ、その場にいない奴=悪、欠席裁判的。最高。
そんなこんなで、練習日決定の意思確認を行います。ここで承認が取れれば当日に向かって善を行い、徳を積んでいくわけであります。(修行)
もし、稟議承認が得られなければ、弊社内再調整、再度、稟議上申となるワケですね。
そうこうして迎える練習当日。
ちなみに、最近の傾向としてですが、日曜午前9時か10時からの3時間コースが定番化しつつあります。日曜午前て、余程のことがない限り、家に居て過ごすじゃないですか。で、午後ちょっと買い物行こうかな、的な。その午後ちょっとの時にはパパ居てほしいでしょ的ご意見を弊社は取り入れさせて頂きました弊社のマーケティング力。
脱線。
で、スタジオまで片道約1時間かかるので、大体、朝8時頃には家を出ないと間に合いません。では、ギリギリ(Notガールズ)に起きてギターとエフェクターケース持って行って来ます、あとヨロシクゥ!というワケにはいきませんよね。ジブンさえキモチよければイイと思ってんの?!的。早漏で候。
イクナイ。以下TT(タイムテーブル)。
5:45頃 起床(弊社無料モーニングエレクチオンサービス有)
起床後:洗濯物を干す。そっと干す。寝ている家族を起こさぬようにそっと干す。フェザータッチ的にそっと干す。ダムドタッチ的にそっと干す。
6:30頃 娘が起きてくる。娘は早起き派。おなか空いたと言ってくるので、朝ごはんを作り始める。そっと作る。なるべくレンジのチン音が発生しないようなメニューを考察。どうしてもレンジ使う場合は長めに温め時間設定しゼロカウント・チン鳴る前にテメーで扉開けるインストアレンジ。娘と少しお話ししながら一緒に朝食を食べる。
7:00 頃 ボンズが起きてくる。娘と同様に朝食を作り食べさせる。
ちなみに、娘はごはん派・ボンズはトースト派。L・R違うサウンド鳴らしてくる感じ。
8:00頃 妻と次女が起床。ここで、さりげなく、自己主張感の全てを殺して、ほんとにそこに穏やかな小川が流れるかの如くさりげなく子供達のご飯はもう済んでますという旨を伝える。さりげなく。そして、スタジオの時間・帰宅時間を明確に伝える。明確に。○○時頃帰社予定です、這ってでも必ず帰ってきますスタイル。
そしてスタジオへ向かう。3時間後、メンバーとの談笑も少々にし、湾岸線・ゲートブリッジ・環七をひた走る。帰宅。どうする?どっか行く?買い物?ご飯?どこでも行きますよ?行こうよ?的やり取り。鬼ポジティブに。
ツラクナイですよ、全然ツラクナイ。
弊社がお伝えしたいのは、家事をしたからバンド練習行っていいですよね、ということではないのです。それはもはやタチの悪い開き直り。私が不在になる時間は少しでも快適に過ごして頂きたい=家庭内ToDoの削減を率先して行わせて頂きたいのでどうかそのように私にさせて頂けないでしょうか、的サジェスチョンfrom弊社。