PS:
ところでPOWER VIOLENCEというジャンルはいったいなんなんだろうか。
個人的には、あらゆるロックンロールの系譜から独立してしまった離れ小島のようなジャンルだと思う。
SIEGEからの流れは確かに感じるが、他の要素はあまり感じない。
パンクぽくもなく、ハードコアな感じもない。ヘヴィ・メタルもスラッシュメタルも感じない。というかメタル度はない。
が、サバスぽい遅いパートはある。
とにかく展開が目まぐるしく、暴力的である。一体全体、誰が発明したのだろうか。
このPOWER VIOLENCEと88 YOUTH CREWは特に音楽の系譜から「みにくいアヒルの子」のようにはぐれてしまった音楽であると思う。
妙なルール(やってい良いことと悪いこと)は死ぬほどあるが、POWER VIOLENCE以前の音楽のルーツをほとんど感じさせないのだ。
たとえば、鮎川誠にPOWER VIOLENCEを聴かせたら何ていうだろう。「なんだ?これ?」ってなるんじゃないだろうか。
ロックンロールの流れから完全に逸脱してるのである。