DIRTY SATELLITES 2ndアルバム”EIGHT SHADES OF BLUE”リリース記念インタビュー!生活と地続きに鳴らされた音の記録 by 板垣周平(perfectlife)

・それでは、各収録曲ごとにも聞いていきたいと思います。曲順でどうぞ。

矢田:1曲目は「マグノリア」という映画と「ブレードランナー」からインスピレーションを受けて。マグノリアに出てくる”quizkid”ともスプリットを出したしね!歌詞の内容は聞き手が自由に想像して欲しいから今回はあまり話さないけど、サウンド的には1曲目にしては俺らにしては新基軸のつもりで。近未来感というか。

・新基軸という事でしたが、私は矢田さんの原点であるEversor辺りを感じました

矢田:なるほど。確かにサビではそういう雰囲気もあるけど、演っている側の意識としては、REFUSEDのデニスが今やっているバンド、INVSNやJOY DIVISONのサウンドに影響受けたかな。

・私は実は、ほんの少しソシャデ(SOCIAL DISTORTION)も感じたんですが…

矢田&足達:それはないなー!(笑)

・すいません…実は私はむしろ2曲目の方が新基軸な印象を受けたんですよ。いわゆる、日本のビジュアル系的耽美な、スギ様(SUGIZO)直系のギターソロが素晴らしい…

矢田:確かにそうだね(笑)!でも、SUGIZOが新宿のNATやALLMANでワシントンD.C関連のハードコアをディグりまくっていたというのは、都市伝説だったらしいよ……(しばし脱線)……とにかく、いわゆるビジュアル系でいうとBUCK-TICKも最近凄く聴いていたし。でも、サウンドの影響としてはTHE KILLERSとか昔のU2が濃厚かな。THE KILLERSはこの前の武道館公演も観に行ったし。ベースのしっかりしたルート弾きの上に上物がフワッと乗ってる印象がね。

・3曲目は、ズバリ、リードトラックですね?アルバム前半のピークって感じがしました。後半のコーラス部分(矢田さんの息子さんもコーラスで参加!)はライブハウスでのオーディエンスのシンガロング風景が見えましたよ!

矢田:やはり?今日のインタビューの前に5人くらいにアンケート取ったら、やっぱりこの曲が「シングル曲だ!」って言われたんだよね…バンドのモード的には2曲目とかの楽曲が最新モードなんだけどね。

足達:MVをどれにするかっていうのも、結構井川君(IMPULSERECORDSオーナー)含めて揉めたというか、難航したよね。俺は1〜3曲目までのどれかだったらいいな、と思ってたけど。

矢田:バンドが向いている方向が今は2曲目なんだよね。(結局3曲目の”Baby face”をPVにしました)

・今作は全編を通して足達さんのベースにコーラスがかかっていますけど、この曲は特に深くかかってますね。

足達:コーラスエフェクトは深さだけじゃなくて、曲によって種類も変えたりしてみましたね。

・4曲目は珍しくマナー調で、ダークな感じですね。

矢田:マイナー調だけど、サビでは開けるよね。うちらのバンドではあんまりない感じなのかな。自分ではお気に入りです。今回はCDだけど、レコードだとするとこの曲がA面の終わりの曲って感じで。

・KILLING JOKE感もありますね。

矢田:そうだね。限界まで早いハイハットの16刻みの曲をやってみたかったんだよね。安原君は凄く疲れるって(笑)。

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