鶯谷ワッツアップを中心とした東東京のパンクロックシーンというのがある。ワッツアップは元LOVEMENで現在middleのブンさんのお店なわけだが、夜な夜な、行き場を無くしたパンクス達が集まり、演奏し、酒を飲む最高の場所だ。筆者は南千住という鶯谷に自転車で行ける場所に住んでおり、必然的に家で夕食を食べた後はライブを観にくような流れになった。子供が風呂に入っている間に行けるのである。そこで出会った男、タケ。CHIPPENDALEを率いている下町のナイスガイだ。そして、機材オタクのエレクトリック。LIVEAGEの機材コラムでもお世話になっている。そんな二人が在席するのがCHIPPENDALEというバンドだ。UKメロディックとシューゲイザーをミックスしたパワーゲイザーという音楽をプレイする。そんなCHIPPENDALEが1stアルバムをリリースした。お祝いにインタビューといこう!
interview – yada(LIVEAGE)
LIVEAGE: 1stアルバム”kill the time until die”発売おめでとう!結成から、10年たっての1stアルバムリリースになったね。ところでどうやってこの4人は集まったの?
タケ:矢田さんありがとうございます!!chippendaleでのインタビューは初めてなのでとても嬉しいです!!メンバーが固まらなかったのと、今は違いますが元々自分がマイペースだったのでアルバム出すのに10年かかってしまいました。前任のベース是枝(ex-Nosinker,You’ll Like It)が抜けてex-illyaのえれくんとゆうきくんにパートをチェンジして加入してもらいました。
あさい:タケに誘われて。初期メンバーが抜けた当時は2人しかいなかったんだけど、タケが作っていた曲のイントロを合わせていたらイメージが一致して、そこからずっとやってるね。
えれくとりっく:前任のベーシストが抜けて…2014年の9月にタケから電話が来てベースをやらない?って電話が来たからかな?なんだかんだで付き合いもあったからね。
ゆうき:元々ハードコアバンドをやっていてその頃からの繋がりで入りました。当時はベースでした。諸事情で一度脱退したけど、タケから連絡もらって再度加入することになった。今回はギターですが(笑)
LIVEAGE: 結成当初から狙っていたサウンドというのはありますか?
タケ:結成当初はLEATHERFACEとかBROCCOLI、APPLEORCHARDなどのUK MELODIC PUNKバンドが出す哀愁や寂しさを感じるサウンドを狙っていました。けどコピーとか他人の曲を演奏したり歌うのが苦手なんで上手に行かず何物でもないサウンドになってしまいました。
あさい:フィーリングでいいものは取り入れて、しっくりこないのはボツにしていたね。ただタケのギターサウンドは当時から確率していたように思う。
ゆうき:特にないですね。各々が今まで聴いてきたサウンドがそのまま出てるんじゃないかな。
LIVEAGE: chippendaleってどういう意味なの?ディズニーのチップとデールを思い出して、可愛い名前だな~って思ってしまうんだけど。。。
タケ:高校卒業した後、2年半ほどオーストラリアのシドニーに住んでいて現地の友達と初めてシェアハウスし始めた町の名前がChippendaleでした。今では開発が進んで奇麗な街になったと聞いていますが当時は日本人が絶対寄り付かない場所でパブが何件かあるんですけど殆どが潰れていて廃墟になってたり、夜中に隣町のRedfernから来たであろうアボリジニーの若い奴らが空き巣に入ろうとしてるのを何度も見たり挨拶し合ったりしました(笑)住宅の1階と2階には防犯用の鉄格子がありましたしヤバい取引を見かけたりしましたがそこでchippendaleの曲を書き始めた自分にとって思いれがある大事な場所なので頂戴しました。
えれくとりっく:タケからは家具職人のトーマス・チッペンデールという人が居るという事を聞かされていたから家具好きだと思ってたな。Lightning Boltが元ネタじゃないから良かったよ(笑)