White Lung “Paradise”

white lung
white lung PARADISE

White Lung “Paradise”

カナダはヴァンクーバーの女性3人、男性一人のパンクバンドWhite Lung。
4枚目のアルバムである。1stと2ndはDERANGEDからリリースされていることもあり、間違いなくPUNKシーンから出てきたバンドであるといえる。

このバンド、1stと2ndが出てきたとき、ちょっと、私の周辺は揺れた。
「金髪女性が、ハードコアというか、、、メロディック?歌ってると。しかもけっこう美人だぞう」と。

メロディックファンだと北欧のmanifest jukeboxの女性版なんて思った人も多かったのかも。

このバンドはフロントマンのミッシュ・ウェイには妙なカリスマがある。また、ギターのケネス・ウィリアムのギターサウンドの独自性。
DISCHARGEを彷彿させるような重厚なカミソリギターを1st,2ndで披露している。が、Dominoレコードに移籍しての3rdでディレイというか空間系のエフェクターを使用し始めた。そして特徴的なのが、ヴォーカルが歌っている最中に単音にディレイをバリバリに使うのだ。
それはU2のエッジが得意とするような使い方なのだが、カミソリ的に尖っているのである。

で、今作、4枚目、完全に皮がむけた。
ケネス・ウィリアムは多くの人が気づいたようにLUNA SEAのSUGIZO的なディレイギターを弾きいている。しかも、歌の最中に。
そして、ミッシュ・ウェイ。メロディを歌うことを覚えた。下の動画をみてください。素晴らしいバースである。非の打ち所がないメロディ展開だ。ベーシストの女の子は辞めちゃったけど。。。

一時期、新宿の西口のレーコード屋(NATやALLMAN)にSUGIZOが来てはDISCHORDのレコードを片っ端からチェックして買っていくという都市伝説がありましたが、ここに来て繋がりましたか。。
話は大きく逸れますが、LUNA SEAやBUCK-TICKは非常に海外のバンドを研究してる。ヴィジュアル系の中でも私は二種類あると思っていてBOOWY並みに海外のサウンドを取り入れて消化するバンド。もう一つはその消化したバンドの表層だけを真似ているバンド。
そういった意味でLUNA SEAはリスペクトできるバンドである。(河村隆一の奥さんへの束縛がきつすぎるのをのぞけば。。。)

LUNA SEAといえば、名曲はかなりJが書いているが、JがソロをやるときのドラマーはDC HARDCORE伝説のDAG NASTYのスコット・ギャレットである。
これは、スコット・ギャレットがTHE CULT(ゴシックなハードロックバンドの超大物。ボーカルのイアン・アストベリーはBorisと共演)で叩いていたプロミュージシャンという面から、加入したんだろうと思うが。Jバンドのメンツはex-Foo Fightersだったり、あの日本のDoomだったりと猛者をバックバンドに選んでいる。本当にバンドが好きなんだなと。
何枚かソロ作品を聴いたのだが、やっぱ、河村隆一ほどの変態性がないので、ちょっと自分には物足りない。

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