企画を打つこと事自体が数年ぶりで、今回はトミさんとの共同企画でしたがトミさんは寛大すぎるほどに僕のアイディアを許可してくれました。本当に感謝です。私はここ何回か前の企画を打つ時から、ただハコをおさえバンドを揃えるという以外にもディストロしている知り合いに出店してもらったり、自分で作った料理を売ったり、震災復興のカンパのためのフリマをやったりNBC作戦でレトルト食品を集めたり、とライブ以外のイベントを充実するように趣向をこらしていました。それは二十代の頃にアメリカ西海岸で体験したライブでディストロがたくさん出ていろんなレコードが買えたこと(レコ屋が少なくそこでしかレコードを買えない環境が衝撃でしたが現在は日本もそれに近い状況になりつつあることに気がつきました…)や、まだライブハウスに一人で通い始めたころに転換時間が手持ちぶさたでただひたすら誰とも話せずぼんやり過ごしたり、もらったフライヤーを穴が開くほど見つめて時間を潰したり…を経験してきたのでその経験を活かし転換中を楽しく、有意義にそして情報収集ができるようになればと考えていました。なので昔は転換中に一人でいる人に自分のバンドのフライヤーを渡すなどして声をかけ、コミュニケーションを図っていた時期もありました。その時初めて会った一人の若者が数年後、ライブ中の曲間に唐突なデス声でフロアに混沌をもたらす男…そうズマさんでした。
今回の新たな試みは勝手に名称をつけましたがfree zine market でした。私が各地にある無料配布のzineを集め、物販の横にでも並べて、気になるzineを積極的に持ち帰ってもらったりその場で読んでもらったりすることで広がり、繋がっていくことの手伝いができればと考えました。思い立ったが吉日とTwitterで呼びかけたりこちらから連絡を取り趣旨を説明し賛同いただくなどして、5種類のfree zineやfree paperが集まりました。ご協力いただいた方々にはこの場を借りて改めてお礼を伝えたいです。本当にありがとうございました。
またこれはトミさんからのアイディアだったのですが、私物のzineを持ち寄って自由に読めるスペースあったら楽しいよね、とのトミさんからの話を聞き、ちょうど10月のARMS RACE の名古屋編を企画した人達が同様のスペースをつくっていたことを思いだし、今回挑戦してみました。過去の作品に触れることで誰かの何かを刺激することができたら嬉しいですね。
…なんと肝心なライブ当日になる前のお話で字数が尽きそうな雰囲気です。でも企画に込める自分の思いが書けてすっきりしました。では次回こそライブの中身をレポートします。どうぞよしなに…