RIOT FEST 2017 リポート 3日目!

JAWBREAKER

PORを半分以上観た後に、どうしても観ておきたかったM.I.Aのステージへ。メインステージから200mほど後方へ移動すると、チカチカと点滅する電飾が見えてくる。そしてエレクトロ特有のブーン、ブーンという重低音が鳴り響く。詳しいことは調べてもらえればわかるが、2000年代以降のイギリス出身女性アーティストの中で、もっとも過激な活動で知られている。Born Freeという曲では、少年たちが地雷によって木っ端微塵にされるという残酷なMVを制作したことで、これが芸術表現の1つなのか単なる悪趣味なのかで、大きな論争を呼んだ。とにかく政治的な歌詞や、リアルなストリートを体現するファッションと言動は、移民問題で揺れる多くの国々で熱狂的な支持と反感を買っている。

MIA

バックダンサーを従えたM.I.Aことマヤは、ステージをあちこち移動しながら歌い、ラップする。目鼻立ちがくっきりとしたキュートな顔まで確認することはできなかったが、それを補って余る熱演を披露。前述したPEACHESもそうだが、楽器を持たないマイクパフォーマンスは、どうしてもシアトリカルな要素が不可欠となる。ダンスはもちろん、観客をアジったりするのが非常に上手い。オーディエンスはやや女性が目立つような気がしたが、皆それぞれに適当なダンスをしていたり、ステージに釘付けになったまま棒立ちになっていたり、反応はマチマチといったところ。

数曲、彼女のステージを楽しんだ後に、JAWBREAKERが立つメインステージへ移動する。PORの演奏が終わった隣のRIOTステージは、すでにびっしりとオーディエンスが! こんなにもたくさんのファンがJAWBREAKERの出番を待ちわびていたのだ。しかも皆目が血走っている。先ほどのCAP’N JAZZの時のような和やかさはなく、なぜか殺気立っているのだ…。

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