次はベース編。
猫背とNASAがトレードマークのAl Cisneros
SLEEPサウンドの要でもあるのが個人的にはベーシストAｌの音にあると思っている。
SLEEPでもOMでも基本の音は同じであるからだ。
Aｌの音をそれなりに長く調べているのだけれど中々答えが今まで見つかる事は無かった。
しかし、それはアンプの構造を理解していないからであって着眼点を変えると案外すぐに見つかった。
ALの音の特徴と言えばRickenbackerベースが無ければ基本的に成立はしない。
僕自身沢山のベースと沢山のエフェクターを使ってきたが、Rickenbackerのリア
ピックアップで鳴らさないとどうしても成立しない…
フロントリアのミックスで出すと上手く説明出来ないがギャリっとした感じが出難い。
そこをリアのみにする事でギャリーンと出るわけなのです。
実際アンプ直でそれをすると、YES（バンド）かな？と思ってしまうのだが、そこは指弾きなので甘い中低域がグっと出てくる。
ベース本体に触れたので次はアンプ！
Al Cisnerosと言えばMAT AMPのGREENではないでしょうか？！
そして写真に写っているRolandのSpaceEcho！
割とマニアック且つレアな物で構成されている。
Roland Space Echoの音源を再現したBOSS RE-20はコチラから購入できます！
ここで大事な足回りはと言うと…
再結成後はOrange、AMPEG等使っているが近年はAMPEGの出番が多い。
しかしJERUSALEMリリース時は過去の映像や写真を見ても、GREENばかり。
もうここはGREENで確定ではないかと思っている。間違いないでしょ？！
GREEN、MATAMPは本当日本ではまず手に入らない！代理店も無い。試せない…
しかし僕はマニアというか正当化されたストーカーが故に！気が付いたのです。
Youtubeに頼ろうと(笑)SLEEPの音源、AMPの
あぁこの音は真空管じゃないと無理だと…。
MATAMP、ELECTRICAMPの特性を考えれば現在AlがAMPEGを使用するのも
頷ける根拠が見つかったのだ！そう、出力なのである。
写真は近年の物になるが足元は基本変わっていない。
JERUSALEMリリース時94年にはBOSSのTU-2（チューナー）は発売されていない。
後にOMを始動し始めた時にはまだTU-2は使用していない。
黄色いDOD250とオレンジのBOSSのDS-1。
この二つがあればSLEEPサウンドを構築する事が出来る。
直列で繋ぐとノイズまみれのギターの様な音になる。
Alを構築するならベース→DOD→アンプのインプット
そしてアンプのSEND→DS-1→RETURNに繋ぐというもの。
これをするとしないとでは全然音が違います。
僕はあまりに好き過ぎて実験したので間違いありませんよ！
アンプとエフェクターだけで。かなり近い音を作れるのだけれど、これでは歪み過ぎるのです。
何度も何度も聴いて海外の掲示板を使ったり画像を拡大したりして調べたところ…
上の写真でも分かりますが、より分かる写真…
僕は分かりますけれど分からない人には説明しよう！
一般的に使われているラウンドワウンド弦というザラザラの弦ではなくツルツルのフラットワウンド弦！
これがSLEEPのベースサウンドの肝だと僕は思っています。
JERUSALEMの27分辺りのベースのクリーンパートを聴くと音が丸いので分かって貰えますかね？
フラットワウンド弦に歪みを乗せる事でラウンド弦の様なザラ感を出しているのでは？
それとも単純にラウンド弦より弦が死ぬのが遅いからなのだろうか？
個人的にはBLACK SABBATHのGEEZERがフラット弦だからというのが純粋な理由と考えます。
因みにRickenbackerは非常にネックが弱いので良く考えて弦を選ばないと永久にネック調整をするハメになります(笑)
最悪の場合ネックが剥がれるので気を付けて下さい。
AlもMattと同様でアンプは日本では比較的に揃えるのは激困難であるがエフェクターは、いつでも買えるもので構成されているのは不思議ですね。
DOOM/STONER系バンドの多くはエフェクターよりもアンプに拘る人が多い気がします。
これは日本と住宅事情が違うからでしょう。
ギター、ベースのアンプのセッティングについて触れていませんでしたが、どちらもアンプはドンシャリだと思います。
SLEEPは日本に来日していないので、あくまで当時のライブ映像や音源を聴く以外に情報を集める事が出来ない。
海外まで行って生で観て確認した人が居たなら是非指摘されたいです。
SLEEP。大好きだ！
