text by Takumi Shouji
Photo by Takumi Shouji, Katsuki Mitsuhashi
place 渋谷 eggman
day 2016/10/08(sat)
福島県いわき市で毎年夏に開催されている「ONA FES」という野外フェスティバルがある。
知っている限りだと2012年から全国各地のパンク、ロック、ハードコアのバンドをいわき市の三崎公園に呼び開催されている。
今年開催された「ONA FES 2016」の詳細は以下。
2016/8/20(sat),21(sun)
福島県いわき市 三崎公園・野外音楽堂
8/20 前売り¥3,500 当日¥4,000
AAD / BLINDSIDE / curve / DEEPSLAUTER / EF / FIREBIRDGASS / FIVE NO RISK / FOR LIFE / Hi-Gi / isolate
kamomekamome / the north end / waterweed / Within The Last Wish / 夢幻レジーナ / 裸体 / 16REASONS
8/21 前売り¥3,500 当日¥4,500
bacho / circe / FILTER / FRIDAYZ / Hopeless Raven / huenica / nervous light of sunday / nim / ONLY THE LAST SONG
ORION / RIDDLE / Seth / THRH / To overflow evidence / あぶらすまし / 偶想Drop / 反好旗
今年久しぶりに開催される山形のDOIT2016もそうだし地方でこの規模のフェスを開催して成功させるのには会場の準備をするスタッフもそれなりの人数が必要だろうし地元バンドや仲間の協力無しでは間違いなく継続することなんて難しいことなんだろう。ONA FESに至っては2012年から今年まで毎年開催されている。
今回のisolate企画はそんなONA FESの後夜祭とも取れるラインナップで開催された企画。
ONA FESを主催している「To overflow evidence」、大阪メロディックハードコア「waterweed」、そしてこのメンツでは異色のアイドルグループ「夢幻レジーナ」とまさにジャンルレスな組み合わせ。isolate以外はすべて初見。
1. 夢幻レジーナ
おそらくアイドルグループのライブを見るのは人生で3回目だったんじゃないか。
2008年にGAMEというアルバムのリリースツアー公演で見た「perfume」、今年の夏にライジングサンロックフェスティバルを見に行ったときに出演していた「BABYMETAL」そして本日の「夢幻レジーナ」。
ジャンル的にも全くの初見だったので見る前に軽く下調べをしていたんだけど今年の半ばまでは4人組のユニットだったようでメンバーの脱退などあり現在は「刻田麻亜子」、「園崎ありさ」の2人でパフォーマンスを行なっているようだ。
やはり夢幻レジーナ固定のファンもいるようで掛け声やアイドルと一緒に客席を駆け回ったり俗にゆうオタ芸も飛び交う。
パンク・ハードコアのライブにサークルモッシュやダイブ、ウインドミル、ツーステップなどなどあるように異文化でそれぞれの楽しみ方があるんだろう。
※ photo by Mitsuhashi
楽曲的には90年代の歌謡ロック調なノリが良い感じの曲でなんだかノスタルジーな雰囲気を持っている。
自分たちでも「なんでここにいるのか解らない」とMCで発言するほど完全なアウェイの場にいるのに物怖じしないステージング、動きに迷いがなく常に笑顔が輝いている。さすがはアイドル、並大抵の根性ではこういったステージングは出来ないんだろうな。そんじょそこらのバンドよりもよっぽど肝が据わっている。
アイドルに疎いハードコア好きがそのパフォーマンスを見たらどう感じるかのレポートみたいになってしまったな。
※ photo by Mitsuhashi
2. to overflow evidence
福島のバンドはRebel One Excalibur, ReddTemple, The Pathなどなど個人的にもとても好きなバンドが多い。
to overflow evidenceは名前は知っていたけど機会が無くこの日に初めて音も聞くことになった。
liveage編集長Y氏からも「ENVYっぽい感じだったよ」と話は聞いていた通り全体的に激情ハードコアを感じる。
しかし楽曲にとてもポジティブで洗礼されたような雰囲気がありキラキラ感が滲み出ていた。
他のバンドで例えると「my name is…」、「the north end」のような激しい中にある繊細さと前向きなポジティブさがあるバンドだった。isolateのボーカル安藤君も絶賛。
このバンドのボーカルがONA FESを主導しているとのこと。
