来日直前!UKの若手EMOメロディックの台風の目”HARKER”インタビュー!

Q2.当初目指していたサウンドはどういったものでしたか?

マーク:アコースティックだけで始めた当初のサウンドでは、僕はLuceroとChamberlainから非常に強い影響を受けていた。双方ともにすごく良い”エモ”と呼ばれるオルタナティブなパンクだよね。当初、僕が求めていたサウンドを知るにはChamberlainの”The Moon, My Saddle”を聴くのが良いと思う!

トニー:マークが僕にHarkerへ参加するように尋ねてきた時には彼がどんなバンドから影響を受けたかを特に知らなかった。僕は念を押したんだ。”僕はHusker DuやThe Pixiesが好きだから、君の曲にその影響が出ても良いかな?”って。それで、彼はイエスと言った。僕は加入した時に、ノイジーなギターを弾きたいという姿勢を常に維持してて、まあそのスタイルしかできないんだけど、それでも、最初からバンドの皆は(アコースティックのみからの変化に対して)ノイジーなギターを受け入れてくれたよ。

Q3.アルバムがリリースされる前のシングルではアコースティック・ギターをフィーチャーしたフォーキーなパンクサウンドだったですよね。最初はそういったサウンドを目指していたのでしょうか?たしかに、アメリカでもTHE GASLIGHT ANTHEMやLUCERO, AGAINST ME!といったバンドがそういったサウンドを出しており一種のムーブメントがありましたよね。

マーク:僕は前のバンドが解散されつつある時にHarkerとして活動を始めた。つまりHarkerは曲を演奏するための方法だったんだよ。君が僕達の初期の曲を聴いた時に思い浮かぶかは確かじゃないけど、Lucero、ChamberlainやThe Replacementsみたいなバンドが大好きだったんだ。歌詞としては、Jawbreakerや、Chuck Ragan、そしてPolar Bear Clubからインスパイアされた。歌詞が出来ない時は今でも定期的に彼等の歌詞を読み直してるよ。

トニー:僕等がHarkerを始めた時、LuceroやDave Hauseみたいな音が当時のマークにあった。マークはアコースティックギターで演奏してたから暫くはそのサウンドでやっていた。あの時には、それが周囲にいた他のバンドとは少し違ったんだろうね。でも、時間が経って、もっと多くのギターについてを僕等が求め続けていたらアコースティックギターは不要になったんだ。僕等がスタートした時、前述したバンドには多くの影響を受けた。僕とマークはいつも摘み取った広い音楽の範囲から影響を受けるよ。だからバンドは初めから発展していけたんだ。

Q4.アルバムではアコースティック色がなくなりシューゲイザータイプのギターがフィーチャーされてますよね。EMOGAZE / POPGAZIなんてfacebookには描いてますね。サウンドが少しチェンジした理由をお教えください。また、1stアルバムで目指したサウンドをお教えください。

マーク:ははは、EMOGAZE / POPGAZIってのは僕等がでっち上げた物だね。僕等はFugaziの大ファンで、不協和で奇妙なコードやフレーズも全て好きだ。(サウンドの変化について)ただし、僕等はポップな音楽も大好きなんだよ!エレキギターにするためにアコースティックギターを下ろした時点で、自然に変わっていったんだと僕は感じてる。古い曲は幾つか使えなくなってしまったけど、それも新しい曲を演奏したいからというのが主な理由だね!

トニー:僕らが”A Lifetime Apart”を録音した時は僕らの初期のサウンドとは離れつつあったんだ。当時はバンドがもっと曲に関わっていて、あまりアコースティック系ではなかった。残念ながら、マークのアコースティックがエレクトリックギターに埋もれてしまっていた。フィービーとマットが加入したときには、もうアルバムの制作に取り掛かっていたんだけど、彼等が入ってからマークがエレキに代わったんだ。それまでにエレキは僕らも試してみたんだけど、どうもしっくりこなかったんだよね。でもこの時は自然に(エレキサウンドに)変えられたんだ。マークは最高のギタープレイヤーだし、僕たちも二つに重なるギターの要素をもっと取り入れたかったから。

さっきも言ったと思うけど、僕もマークも様々な音楽が好きで、その影響を自分達の音楽に取り入れるのが好きだから、そういう意味でも僕等のサウンドが変わっていったのも自然な流れだったと思う。 僕はノイジーなファズのペダルやディレイ、リバーブが好きでマークはギターのハモリのパートが好きだしね。

サウンドは、むりやり変わって行ったとは思わないな。いつもこれだと思ったスタイルを取り入れてきたから。このアルバムは当初からギターを重ねる前提のレコードになる予定だったし、僕達のライブの音源にかなり近いものになっているよ。

Q5.イギリスでBEACH SLANG(US)のオープニングアクトで演奏しましたよね。似ている方向性のバンドだとおもいますが、彼らはどうでしたか?交流をもったりしましたか?

マーク:Beach SlungはThe Replacementの中期と少しのグランジ風味をブレンドしたバンドじゃないかな?そういう意味では僕等と似ているとは思わないよ。音楽的な背景や、好きなアーティストは同じだね。ただ、僕等はもっと2000年代後半のバンドの幾つかと同じラインのサウンドだと思う。Get Up Kidsとか、Loved Oneとか。でも、違うところは僕等は、Superchunk、Fugaziなどからの影響が大きい事かな。Beach Slangの最初の2枚のシングルと1stアルバムは大好きだ。それ以降のはそれほど熱心には聴いてないんだけど……彼等をサポートした時にはオリジナルメンバーは二人しか残っていなくてフロントマンのジェームスとベースのエドが残っていた。ジェームスは物静かだったけど、エドとは以前、彼がバンドのツアーを運営している時にブライトンで何度か会っていていたから知り合ってたよ。

トニー:彼等の一人は僕の機材を使ったんだぜ!

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