DAIEI SPRAY 1st ALBUM ”ISN’T BRAZING” from SAKANADE RECORDS
型番: SKND-001
価格: 10インチEP (CD付き) → 1700円
CDのみ → 1100円
発売予定日: 7月12日(水)
text by Yoshinobu Yada(LIVEAGE)
DAIEI SPRAY。このバンド名はその名のとおり、ダイエーで売っているヘアスプレーである。
「バンドブームの頃、ほぼすべてのミュージシャンが髪を逆立てるのにダイエーのヘアスプレーを使っていたのだ」という文章がこちらのブログで確認できた。
で、私とDAIEI SPRAYとの出会いはDAIEI SPRAYがまだ青森で活動していた頃にさかのぼる。
DAIEI SPRAYとDAYBREAK(八王子のBURST YOUR NOISEレーベル石浦氏が率いているバンド)がスプリットテープを出した時である。
そのスプリットのジャケがこれだ!
ジャケに刻まれた「俺たちだってメロディックパンクだ!」という心の叫びが強烈すぎて、胸につかえて。。。まったく音は覚えていない!!!
そんなこんなでDAIEI SPRAYのYAGI(Vocal)と柴田君(Guitar)は青森から東京にでてきた。
東京でメンバー募集をし、ドラムにはなんと、塚本純さん、ベースには何故か高山氏を迎え東京のDAIEI SPRAYは結成された。
とにかく、初めてライブを見たときは純さんの鬼のようなエイト・ビートに圧倒され、他のメンバーの記憶はあまりない。
そして、誰もダイエースプレーで髪を立てていなかった。。。
しかし、ライブを重ねるにつれ、柴田氏のドライブするギター、YAGI氏のスクリーム、高山氏へのガヤという、面白いバランスのとれたバンドになっていった。
しかし、純さんと高山氏が脱退。DAIEI SPRAYは沈黙。柴田氏は青森時代のバンド”DAWN”というバンドをリスタートさせた。
DAIEI SPRAYは終わったのかな~なんて思っていた。が、彼らは終わっていなかった。
Bassに小野寺君(GROANING GROOVE, DEATHRO support .gt)と、DrumにSAITO3(REDNECKS, fifthwheel etc.)という強力な布陣を迎え復活したのである。
このラインナップでのライブを観たがやはり、柴田氏のギターは素晴らしいと言わざるをえない。
私は東京アンダーグラウンドPUNK三大ギタリストをこう定義する。
この三人には超絶なテクニックはもとより、三人三様のオリジナリティががっちり刻まれたギターを弾く。
そして、なによりも自分の体の一部のようにギターを扱う事のができるのだ。まさに、「空〜前〜絶〜後!!ギターを愛し、ギターに愛された漢!」たちである。
そう柴田氏は私の知る限り、この3大ギタリストに肉薄するくらいのプレイを展開している若手ギタリストである。
メロディアスでありながら、狂暴。なによりもギターを自分の体の一部のように扱えるのである。師範代レベルはとうに超えている。
彼は30代前半だと思うが、将来はさらに素晴らしいギタリストになるであろう。