「元Weston」このコピーで引っかかる方は確実に30代後半以上だ。
Beach SlangのVo/GuのJames Alexは90年代後期から2000年代にかけて、Westonに在籍していた。
Westonの歴史はポップパンクから始まりJames Alexが加入後、少しずつ、パワーポップ/EMOのサウンドに変化していく。
その過程でJames Alexはバンドの中心人物(ほとんどのボーカルも彼がとる)へとなっていく。(元々はWestonはその名のとうり、Dave Westonのバンドであった)
そのJames AlexがWeston解散から随分たって(10年ちかく)初めたのがこのBeach Slangである。
今作のアルバムの前に二枚のEPをリリースしている。その二枚のEPの出来は秀逸で今までに何度もリプレスされている。
そのEPではThe Replacements, Jawbreakerそして中期Goo Goo Dollsといったギターパンクファンなら飛びつく要素が強く、それを私は一発で気に入った。ソングライティングの質の高さ。そして声。かつ滲み出るPUNK感。
James AlexはWestonを解散した後、デザインの学校に通っていたようで、そこでアートワークを作る技術を身についている。Beach Slangに関するジャケット、フライヤー、Tシャツのアートワークはすべて彼によるものだ。女性、もしくは美しい男性を中心に据える事が多くそのデザインはThe Smithsの作品を彷彿させる。手元に置いておきたい美しいデザインだ。