オールタイムベストハードコア、集計結果発表!!

番外編

今回の投票を企画した際、ルールに「これはハードコアなのか、を考える必要はありません」「これはハードコアだと思ったら、自信を持って投票してください」と記載しました。それもあってか、なかには一般的にハードコアとして紹介されないであろう作品もいくつか見受けられました。ここでは番外編として、意外な作品をいくつかご紹介。

■藤本美貴『MIKI』(2003年)

投票を見た瞬間、そこそこ大声で「なんでやねん!」って言っちゃいましたが、いっしょに貼り付けてあった動画を見てみると、まっとうにメロコアしていて度肝を抜かれました。アイドルの曲って、たまにこういうことがありますが、どんな経緯で制作されるんですかね。作曲者を調べてみても、特にパンク畑の作家というわけでもないんですが…。

■細野晴臣『S-F-X』(1984年)

これまた驚きのセレクト。世の中的にはテクノと認識されると思うんですが、調べてみると、細野晴臣にとってはYMO解散後初のソロアルバムで、かつ自分で立ち上げたレーベルから第一弾としてリリースした作品だそうです。そういう背景がDIYというか、ハードコア的と言えなくもない?投票者の方、もしよければ選んだ理由を教えてください。

■RCサクセション『シングル・マン』(1976年)

忌野清志郎が率いたRCサクセションの3枚目にして、初めてエレキギターをはじめとする電気楽器を導入したアルバム。たしかに清志郎はキャリアを通してパンクの影響も強いし、THE TIMERSのFM東京事件等で過激な表現も多かったあたり、日本のハードコアの礎になっている部分もあるのかも?音楽的には黒人音楽の影響が強いですけどね。

このほかにはBlack Sabbath、Slayer、Voivod、Lamb Of Godといったメタル勢がちらほら見られました。たしかにハードコアはパンクとメタルのクロスオーヴァーから生まれたし、スラッシュメタルもハードコアの影響が強いですからね。SlayerとLamb Of God(Burn The Priest名義)はハードコアのカヴァーアルバムもリリースしているので、なるほどと思えます。

逆にPanteraとか、2000年代以降のメタルコアあたりはわりと少なかったです。Panteraはなんだかんだ言って、やっぱりメタルという認識のほうが強いんですね。メタルコアも第二世代でシーンが固まって以降、バンドによってハードコアの影響の有無がかなり分かれたり、そもそもハードコアの影響を排除するバンドも増えたので、こういうときは名前が挙がりづらいのかも。

 

というわけで、LIVEAGEの集計によるオールタイムベストハードコアでした!今回は30代~40代中盤が投票者のボリュームゾーンになっていたので、その影響は少なくないと思います。逆に20代の方は本当に数名…という感じでした。また別の人たちが集計したり、10年後に改めてやってみたら、内容が大きく変わるかもしれないですね。

またなにか面白そうなテーマがあれば、集計してみたいと思います!

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